マンデルフレミングモデル ~経済学・経済政策~


 こんにちは!
 EVE2です。
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 経済学・経済政策の問題を解いていて、正味現在価値法と、DCF法をはじめとする企業価値を求める公式を混同していることに気づきました。やっぱり、カリキュラム通りでやると、その流れで解くから、正味現在価値法と企業価値を求める方法とをきちんと区別して計算できるのですが、AI問題復習のような形で出題されると、頭が混乱します。
 試験では、カリキュラム通りに出題されるはずはないので、AI問題でどこで間違うのかきちんと見極めた方がいいようです。
 では、昨日は最後に金利の話をしたので、その延長線上の話をしましょう!

[政府支出と金融政策]
 1990年以前を生きていた人なら知っていると思いますが、1990年以前は、建設国債を連発して、景気浮揚しようとしていた時期がありました。そのとき建設族と言われる国会議員達がいて私腹を肥やしているといったイメージがあったのですが、それが2000年代に入ってからあまり聞きません。私は、てっきり国会議員がクリーンになったことが要因で政策が変わったのかと思ったのですが、そうでもないようです。なんでなのか、ChatGPTCopilotBardに聞いてみたので見てみましょう!以下に記述されている文章は、3つのAIからの解答をまとめたものになります。

 2000年代初頭に金融政策が景気浮揚の主要な手段として注目された背景には、いくつかの要因が関与しています。以下に、その要因をいくつか挙げてみます。
❶ドットコムバブル崩壊
 1990年代末から2000年初頭にかけて、インターネット関連企業の株価が急上昇し、それに伴う投資ブームが発生しました。しかし、2000年にドットコムバブルが崩壊し、株価が急落したことで景気が急速に悪化しました。このような状況下で、金融政策が景気を刺激するための主要な手段として注目されるようになりました。
❷金融政策の重要性の高まり
 1990年代までは、政府支出による財政政策が景気浮揚の主要な手段と考えられていました。しかし、1997年のアジア通貨危機や2008年のリーマンショックなどの金融危機を経験したことで、金融政策の重要性が再認識されました。
❸低インフレ・低成長時代
 2000年代初頭には、多くの先進国で低インフレや低成長が懸念されるようになりました。これにより、通常の財政政策や金融政策が効果を発揮しづらい状況となり、金融政策が景気を刺激するための重要な手段として注目されるようになりました。
❹グローバル化の影響
 1990年代以降、経済のグローバル化が進展しました。グローバル化の影響を受け、各国経済は相互に依存し、一国の政策が他の国に与える影響も大きくなりました。
 これらの要因により、2000年代初頭に金融政策が景気を刺激するための重要な手段として注目されるようになりました。それ以降、金融政策の有効性や影響についての議論が広がり、金融政策の重要性がますます高まっていきました。

やはり、金融政策が2000年代以降とくに、リーマンショック以降に重要視されてきたのは確かのようです。その中で、中小企業診断士試験でも頻出されている、マンデルフレミングモデルという理論は重要視されています。
 まず最初に、どんな理論なのか、Bardに聞いてみましょう!

 マンデルフレミングモデルは、開放経済における財政政策と金融政策の効果を分析する理論モデルです。このモデルは、1960年代にロバート・マンデルとマーカス・フレミングによって独立に発表されました。
【特徴】
❶IS-LM分析の枠組みを拡張
 マンデルフレミングモデルは、閉鎖経済におけるIS-LM分析の枠組みを拡張し、開放経済における財政政策と金融政策の効果を分析します。
❷財政政策と金融政策の両方の効果を分析
 マンデルフレミングモデルは、財政政策と金融政策の両方の効果を分析できるため、経済政策を分析する上で重要なツールとなっています。
❸為替レート制度の影響を考慮
 マンデルフレミングモデルは、固定相場制と変動相場制における政策効果の違いを分析することができます。
【結論】
■固定相場制:
 ・財政政策は有効
 ・金融政策は無効
■変動相場制:
 ・財政政策は無効
 ・金融政策は有効

 中小企業診断士試験で頻出される部分としては、結論の部分で、政府支出は、固定相場制では有効だが、変動相場制では、無効である。そして、金融政策は、固定相場制では無効であるが、変動相場制では有効であるという点です。なお、Bardは最初逆を解答していました。私が間違いを指摘し修正した結果が以上の内容となります。AIが必ず正しい答えをするわけではないので、気を付けなければならない、いい例です。
 まっ、固定相場なんて時代は遠い昔の話で、現在は変動相場制です。この理論に基づけば金融政策しかないということになります。
 では、どのような点で、注目されているのか見てみましょう!

❶2008年のリーマンショック後の金融政策
 リーマンショック後の世界金融危機において、各国は金融政策を積極的に活用して景気浮揚を図りました。マンデルフレミングモデルは、金融政策の効果を分析する際に広く用いられました。
❷欧州債務危機(2009年ギリシャ危機が発端)
 欧州債務危機において、財政規律と経済成長のバランスが重要な課題となりました。マンデルフレミングモデルは、財政政策と金融政策の組み合わせを分析する際に用いられました。
❸米国FRBの量的緩和政策(2010年~)
 米国FRBによる量的緩和政策は、世界経済に大きな影響を与えました。マンデルフレミングモデルは、量的緩和政策の効果を分析する際に用いられました。
 マンデルフレミングモデルは、経済政策を分析する上で重要なツールの一つです。今後も、経済情勢の変化に合わせて、マンデルフレミングモデルの重要性が高まっていくと考えられます。


[あとがき]
 マンデルフレミングモデルは、モデルという名詞がついている通り、これは、ある一定の条件における理論です。そのため、全ての状況に使えるというものではないようなのですが、知っていれば、ニュースなどからいろいろなことが分かるかもしれません。
 経済学・経済政策は、非常に難しく、なかなか理解できない分野なのですが、理解できれば、勉強する学問として非常に面白い分野です。あとは、点数に結びつけばもっと面白くなるのですが(笑)。
 では、また!

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