EVE2です。

システム開発ですが、パスワードをEVEシステムでは、クライアント側で独自のルールで暗号化しているという話を以前しました。そのログイン画面で使用していたJavaScriptの1関数を、クラスとして改良しました。このパスワードを暗号化するロジックなのですが、管理システムのログイン画面だけでなく、ユーザー修正画面、ユーザー追加画面、そして、一般ユーザーが使用するシステムで使用するためです。このような場合、クラスとして共通に利用できると便利です。その作業をしていて気付いたのですが、変数の定義をconstで定義した場合、デバックが大変・・・。私のプログラムの場合、各プログラムの頭で同プログラムで使用する変数を定義しています。頭でその変数を定義できればいいのですが、そうでない場合、ロジックの途中で変数の内容を変えないといけません。ただ、ChatGPTに相談すると、ほぼすべての変数をconstで書こうとするので、エラーメッセージがたくさん出力されます。JavaScriptって面倒だなってこの開発を開始してから感じていたのですが、その面倒だと感じていた主原因が、constで変数を定義していたからということに気づきました。原因が分かったので、今後は、そのほとんどを、letで定義することにしました。そう決めてから、エラー数が激減しました。
このパスワードを暗号化するロジックなのですが、jsonファイルを使用しているのですが、非同期通信っていうのをしなくてはいけません。その非同期通信って今まで使用したことがなく、ほぼChatGPT頼みです。主原因はそのせいなんですけれどね・・・。
なんて、生みの苦しみを午前中に感じて、現在は、午後・・・。本日は、土曜日ということで、中小企業診断士試験 経済学・経済政策 統計問題の日です。本当に久しぶりになりますが、令和2年の問題1をみていきましょう。
それと、統計問題を解答した後は、今週実施した、令和3年 2次試験 事例Ⅰの考察をします。盛りだくさんです。
では、早速統計問題を見ていきましょう!
[令和2年 経済学・経済政策 統計問題 問題1]
問題 1 政策金利の国際比較 【令和2年 第1問】
下図は、日本、米国、ユーロ圏における政策金利の推移を示している。
図中のa~cに該当する国・地域の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
[解答群]
ア,a:日本 b:米国 c:ユーロ圏
イ,a:日本 b:ユーロ圏 c:米国
ウ,a:ユーロ圏 b:日本 c:米国
エ,a:ユーロ圏 b:米国 c:日本
[問題の分析]
今回は、政策金利の問題です。中小企業診断士試験・経済学・経済政策を勉強してる立場からすると、準備預金制度のことを指しているのかと思いましたが、そうではなく、中央銀行が景気や物価をコントロールするために操作する金利で、準備預金制度はその手段の1つにすぎないそうです。
準備預金制度だと限定できれば、断定的に話を進めることができそうですが、ふんわりとした感じで話を進めていきたいと思います。
そして、選択肢に目を移せば、ア~エと連記してあり、その内容は、日本、米国、ユーロ圏の3種類だいうことがわかります。今回は、同3カ国の金利の推移について解答することになります。
次にグラフに目を移すと、対象年は2008年~2019年までの金利をグラフ化しています。
[グラフの分析]
それでは、グラフの対象期間2008年~2019年で、政策金利に影響しそうなイベントを抽出してみましょう!
以下は、ChatGPTの調査結果です。
9月15日 リーマン・ショック(リーマン・ブラザーズ破綻)
10月 世界的な金融危機拡大
12月19日 日銀が政策金利を0.10%に引き下げ(実質ゼロ金利へ)
■2009年
世界的な不況継続(特に米国・欧州)
日本国内でもデフレ圧力強まる → 政策金利据え置き(ゼロ金利近辺)
■2010年
10月5日 日銀「包括緩和」を開始(ゼロ金利政策と資産買い入れをセット)
10月5日 政策金利ターゲットを0~0.1%に設定(誘導目標レンジ制)
■2011年
3月11日 東日本大震災発生 → 経済下押し圧力
8月 欧州債務危機(ギリシャ危機深刻化)
10月 円高進行(1ドル=75円台)
■2012年
デフレ・円高継続
12月 安倍政権誕生(「アベノミクス」始動:金融緩和を重視)
■2013年
4月4日 黒田日銀総裁就任、「量的・質的金融緩和(QQE)」導入
→ マネタリーベース(資金供給量)を大幅増加させる政策開始
■2014年
4月 消費税率5%→8%へ引き上げ(景気下押し懸念)
10月31日 「追加緩和(黒田バズーカ2)」発動
国債買い入れ拡大
■2015年
世界経済減速懸念(中国経済の減速=チャイナ・ショック)
政策金利据え置き(量的緩和のみ強化)
■2016年
1月29日 マイナス金利政策導入決定
日銀当座預金の一部に▲0.1%金利を適用
6月23日 英国EU離脱決定(ブレグジット)
9月21日 「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」導入
→ 長期金利(10年国債金利)を0%程度にコントロール目標設定
■2017年
世界景気が緩やかに回復基調(特に米国)
日銀は金融緩和継続(政策金利ターゲット維持)
■2018年
10月 米中貿易摩擦激化
日銀は緩和継続だが、副作用(金融機関収益悪化など)への懸念高まる
■2019年
5月1日 令和時代スタート
10月 消費税率8%→10%へ引き上げ
世界経済減速懸念(米中摩擦続く)
10月31日 日銀「追加緩和に前向きな姿勢」を表明(実際の金利変更はなし)
[解答]
それでは、各グラフを見ていきましょう!
aは、2008年から低空飛行ですね?今にも墜落しそうな感じです。まっ、だいたい想像できますね?
bは、2008年で高く、徐々にその政策金利を下げてきています。政策金利とは、経済が過熱しているときに高く、冷え込んで来たら下げる性質なものです。っという考察から、EUっぽいような気がしますね?
そして最後にcは、アメリカっていうことになりそうです。2008年にリーマンショックがあり、その7年後復活し金利を上げていたという状況は、ニュースで聞いた通りです。間違いないでしょう?
それでは、a,日本、b,ユーロ圏、c,アメリカという選択肢はあるでしょうか?ありました。イです。では、早速、解答を見ていきましょう!
あっていました。よかったです。
[令和3年 2次試験 事例Ⅰ]
- 第1問(配点20 点)
- 2代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、100 字以内で述べよ。
- 《私の解答》
- 1970年代から始まった印刷業界の急速な技術革新により1社で高品質の仕事をすることが費用的にできなくなってきたため、各印刷工程に特出した技術をもつ協力会社に仕事を依頼することにより品質を保とうとした。
- 考察
- ここでは、品質を維持しようとした場合のコストについて触れ、その高品質の製品を実現しようとした場合の、実現方法がファブレス化という流れでまとめています。AIの解答とほぼ同じであるような気がしますが、指摘事項として経営判断を明確に記述するという指摘があります。書いたつもりではあるのですが、コスト削減などのキーワードを入れたほうがよかったかもしれません。
- 第2問(配点20 点)
- 2代目経営者は、なぜA 社での経験のなかった3 代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100 字以内で述べよ。
- 《私の解答》
- 円滑に事業承継を進めるために、前職広告に関連したデザインを主業務とするデザイン部門の統括を任せることにより、A社での仕事の経験をさせたうえで、段階的にA社の経営権を引き継ぐために任せたと考えられる。
- 考察
- 経営を段階的に引き継ぐといった解答は、いつも通りといった感じで、各AIも同様な内容で記述しています。自分が考えていなかった部分としては、以下の点です。
- 経営に必要な判断力と社内外の信頼を獲得
- 新たな視点の導入
- 社内適応
- 第3問(配点20 点)
- A社は、現経営者である3 代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100 字以内で述べよ。
- 《私の解答》
- 利点は、経営のリスク分散をすることができるのと同時に、相乗効果、相補効果などによりイノベーションが生まれる可能性がある。リスクは、限られた経営資源を分散することにより仕事の質の低下が考えられる。
- 考察
- ここでは、経営統合や新分野へ進出した場合に多く見られる、相乗効果、相補効果についてふれ、それによりイノベーションが生まれる可能性に触れています。
欠点としては、人員が増えていない中、新たな事業に進出するということで、仕事の質の低下を懸念として上げました。以上の解答に対して、各AIで気になったのは以下の点です。- 利点
- ・収益機会の拡大
- ・既存顧客との取引深化
- 欠点
- ・専門性の低下
- ・品質の低下
- ・競争激化により収益の低下
専門性の低下や品質の低下は、仕事の質の低下と同義と考えています。ただ、競争の激化により収益の低下という部分については、それは、印刷業界も同様な部分があるので、触れなくて大丈夫かなって感じています。
そして、新たな分野への進出により、異なるノウハウや人材育成の必要性、組織文化の衝突などをリスクとして考える必要がありそうです。
- 第4問(配点20 点)
- 2代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開してきたが、3 代目は、2代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていくことが求められるか、中小企業診断士として100 字以内で助言せよ。
- 《私の解答》
- 従来通り顧客のきめ細かなニーズに対応出来る体制を維持しつつ、2部署管理しているサプライチェーンを1部署で管理するなど冗長的な部分をなくし、同じ工程を複数の企業に依頼できる体制を構築し不慮な事案に対応。
- 考察
- ここでは、現状の関係を考察し、それに対しての問題点を解消するのと同時に、それぞれの工程を外部にだしている状況から、その工程を担当している会社の1つでも倒産した場合、製品が製造できなくなる。それをリスクとして考え、いろいろな企業との取引をすることを求めた。その解答に対して、私は考えていなかった点として、各AIは以下のようなことを挙げています。
- 関係の強化→外部企業の技術やノウハウを共有し合う協力関係
- 信頼関係
- パートナーシップ構築
- 柔軟な連携体制
- 外部企業の専門性 → 自社の競争力強化に繋げる
- 外部企業の専門性をより深く活用し、視点を加えるべきです。
- 長期的な関係構築
- 共同での技術開発
- 人材育成
- 外部企業との関係の利点
- 第5問(配点20 点)
- 新規事業であるデザイン部門を担う3代目が、印刷業を含めた全社の経営を引き継ぎ、これから事業を存続させていく上での長期的な課題とその解決策について100 字以内で述べよ。
- 《私の解答》
- 競争が激しい、印刷業界、広告業界にあって、戦略がないような既存の顧客からの紹介や口コミに頼った顧客開拓では、生き残れない可能性がある。経営戦略、競争戦略を明確にした上で、投資、顧客開拓を行う。
- 考察
- ここでは、現在の顧客開拓の問題点を挙げて、同顧客開拓を経営戦略、競争戦略を立てた上で実行するといった意見にまとめました。
相乗効果を狙っていると解答しているのに、印刷とデザインの両立が課題と言っているChatGPTの意見には賛成できません。
Geminiは、既存の顧客からの脱却といっているし、各AIからの解答について、いまいち納得いっていません。
各AIが共通に発言している内容としては、競争激化という状況の脱却です。もし、同課題に対する対策として別の答えがあるとしたら、ブランドによる差別化を取るといった解答でしょうか?その他、AIの発言で気になった気ワードとしては、
- 属人的営業体制の脱却
- 顧客セグメントに応じた戦略的営業体制の構築
- ニッチ市場への特化
- デジタルマーケティングの強化
[あとがき]
一日に2つの課題は重すぎたようです。予定時間を完全にオーバーしています。2次試験の事例問題ですが、土曜日ではなく、2次試験事例問題の最終日にできないか検討します。長くなりましたが、今日は、ここまで!
では、また!
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