令和2年 中小企業診断士 2次試験 事例Ⅱ ~総評・分析~ [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは!
 EVE2です。

 昨日解答した問題の分析を、各AIにお願いし、その分析結果を、Geminiの総評を中心に考察していきます。

[ChatGPTの総評]

第1問(配点20点)
 現在のB社の状況について、SWOT分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明すること。
《私の解答》
Strengths
使用用途が広く、無農薬、高品質のハーブを4~5回効率的な栽培方法している。
Weaknesses
若年層の人口流出している上に、高齢化が進み耕作放棄地が多くなり地域の活力が深刻化
Opportunities
社長が大手製薬メーカーZ社と出会ったこと。安眠効果のあるハーブが注目を集めている
Threats
ヘルスケア市場では、メーカー間の競争が激しく、Z社との取引量が徐々に減少している
《ChatGPTの分析》
Strengths
■問題点:
 「効率的な栽培方法している」という表現が不自然(文法上誤り)
 内容がやや冗長で、焦点がぼやけている(使用用途が広い=抽象的)

■改善ポイント:
 文の構造を簡潔に。
 「効率よく年4〜5回栽培できる」という具体的な強みを主軸に。
Weaknesses
■問題点:
 「若年層の人口流出」という表現が不自然(「若年層の流出」または「人口の流出」)
■改善ポイント:
 主要因を一つに絞る(「地域の活力が深刻化」は冗長)
Opportunities
■問題点:
 「出会ったこと」は弱い表現。「接点が生まれた」「取引が始まった」などの方が良い
■改善ポイント:
 機会は外部環境であり、主語に「社長」など内部主体を持ち込まないのが定石
Threats
■問題点:
 「市場では〜」の前置きが冗長
 「徐々に」などは削っても意味が通じる
■改善ポイント:
 主要因を一つに絞る(「地域の活力が深刻化」は冗長)

第2問(配点30点)
 Z社との取引縮小を受け、B社はハーブYの乾燥粉末の新たな取引先企業を探している。今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100字以内で助言せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカーZ社との取引実績から、無農薬、高品質、安全であることを強調し、お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香料などを取り扱っている多種多様な企業へ、中間材料として粉末ハーブを販売する。
《ChatGPTの分析》
■問題点:
文が一文構成で長く読みにくい
「多種多様な企業」という表現が曖昧・抽象的
「Z社との取引実績」が背景にあることを明示していない

■改善ポイント:
冒頭に信頼性を示し、販路展開先は明確に列挙する
対象企業は「食品・化粧品・香料業界」と業界名で括るとコンパクト

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問1)
 上記の事象について、アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って50字以内で説明せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質に基づき、新製品開発戦略を展開する。
《ChatGPTの分析》
■問題点:
「大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質」という前段が長くて主語が曖昧
「展開する」は抽象的

■改善ポイント:
アンゾフの「新製品 × 既存市場」=【新製品開発戦略】を明確に

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問2)
 B社社長は自社オンラインサイトでの販売を今後も継続していくつもりであるが、顧客を製品づくりに巻き込みたいと考えている。顧客の関与を高めるため、B社は今後、自社オンラインサイト上でどのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《ChatGPTの分析》
■問題点:
 長文で文意がつかみにくく、構造も冗長
 「魅力」「伝播」「サポーター」など曖昧語の繰り返し
 顧客が参加・貢献できる方法が示されていない

■改善ポイント:
 「参加」「投稿」「アイデア提案」など、顧客が関与する行動を明示

第4問(配点20点)
 B社社長は、自社オンラインサイトのユーザーに対して、X島宿泊訪問ツアーを企画することにした。社長は、ツアー参加者には訪問を機にB社とX島のファンになってほしいと願っている。
 絶景スポットや星空観賞などの観光以外で、どのようなプログラムを立案すべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《ChatGPTの分析》
問題点:
冗長表現が多く「実感していただき」「実施する」などで読みにくい
「いろいろな使用方法」は曖昧でNGワード
「〜してもらう〜する〜する」の連続がリズムを崩す

改善ポイント:
見学+体験+共感の3軸で、端的に構成
使用方法は「調合」「試飲」など具体的に
■総まとめ:満点に近づくための【共通注意点】
項目 注意点
語彙選び 「いろいろ」「こと」「魅力」などの抽象語は避け、具体語を使用
簡潔性 文を一文一義で簡潔に、意味の重複や係り受けの乱れを排除
構造 原因→結果、特徴→効果、課題→対応策 の論理構造を意識
キーワード アンゾフ、SWOTなど理論問題ではキーワードの正確な使用が加点対象に

[Geminiの分析]

第1問(配点20点)
 現在のB社の状況について、SWOT分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明すること。
《私の解答》
Strengths
使用用途が広く、無農薬、高品質のハーブを4~5回効率的な栽培方法している。
Weaknesses
若年層の人口流出している上に、高齢化が進み耕作放棄地が多くなり地域の活力が深刻化
Opportunities
社長が大手製薬メーカーZ社と出会ったこと。安眠効果のあるハーブが注目を集めている
Threats
ヘルスケア市場では、メーカー間の競争が激しく、Z社との取引量が徐々に減少している
《Geminiの分析》
■「B社視点」の徹底:
★あなたの解答の課題: 「Weaknesses」と「Opportunities」でこの視点がズレています。
 「Weaknesses」で述べられている「若年層の人口流出」「高齢化」「耕作放棄地」「地域の活力低下」は、X島が抱える社会課題であり、B社自身の経営上の「弱み(内部資源の不足や劣位)」ではありません。 B社が直接的にコントロールできない外部環境の要素です。
「Opportunities」の「Z社と出会ったこと」も、過去の出来事であり、現在・将来にB社が活用できる「機会(外部環境の変化)」ではありません。
★改善点:
Weaknesses: 与件文を読み込み、B社自身が抱える経営上の課題を特定します。例えば、「Z社との取引に事業が依存している現状」「自社ブランドの販売が未確立」「販路が狭い」といった、B社の経営活動に直接影響する「内部の弱み」を抽出します。
 Opportunities: 現在または将来、B社が外部環境の変化から利益を得られる可能性のある要素を抽出します。「安眠効果のあるハーブへの引き合い」は良い 機会です。その他、「ヘルスケア市場の拡大基調」や「健康志向の高まり」もB社にとっての機会となり得ます。

■文字数制限の厳守と表現の簡潔化:
★あなたの解答の課題
 句読点を除外しても、Weaknesses (41字)、Opportunities (48字)、Threats (48字) と、40字制限を超過しています。Strengths (36字)は収まっていますが、「栽培方法している」といった不自然な表現が散見されます。

★改善点:
 1文字の超過も許されない、という意識で臨みます。書く前に、伝えたい内容を究極まで圧縮・要約する練習を徹底します。
 例えば、「効率的な栽培方法している」→「効率的栽培技術」のように、名詞化や簡潔な表現を心がけます。
 「若年層の人口流出している上に、高齢化が進み耕作放棄地が多くなり地域の活力が深刻化」のような長い文章を、40字に収めつつB社の弱みとして表現するのは非常に困難です。この長さの時点で「B社の弱み」ではない可能性が高いと疑う視点も重要です。

★情報の一貫性と与件文の活用:
 「Strengths」と「Threats」は与件文から的確な要素を抽出できています。この調子で、B社に関する情報(資本金、従業員数、栽培ハーブの種類、加工能力、Z社との関係、オンライン販売の手応えなど)を、それぞれのSWOT要素に適切に振り分けられるようにします。

■具体的な練習方法】
・与件文の情報を「内部環境(自社)」と「外部環境(市場・社会)」にまず分類する。
・内部環境をさらに「強み(得意なこと、優位性)」と「弱み(不得意なこと、劣位性)」に分類する。
・外部環境をさらに「機会(追い風、利用できるもの)」と「脅威(向かい風、リスク)」に分類する。
・それぞれの要素を、40字という制約の中で、最も重要なキーワードを抽出して表現する訓練を繰り返す。

第2問(配点30点)
 Z社との取引縮小を受け、B社はハーブYの乾燥粉末の新たな取引先企業を探している。今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100字以内で助言せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカーZ社との取引実績から、無農薬、高品質、安全であることを強調し、お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香料などを取り扱っている多種多様な企業へ、中間材料として粉末ハーブを販売する。
《Geminiの分析》
■設問の「キーワード」への直接的な応答:
★あなたの解答の課題
 「Z社の製品とは異なるターゲット層を獲得したい」という問いの核心に対する具体的な言及が、間接的になっています。

★改善点:
 「異なるターゲット層」が誰なのか、どのような企業なのかをより明確にします。あなたの解答の「お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香料などを取 り扱っている多種多様な企業」は素晴らしいですが、「Z社の製品(ドリンクやサプリメント)」との違いをより意識的に表現します。例えば、「アンチエイ ジング以外の効能に着目する企業」や「ヘルスケア以外の食品・化粧品メーカー」など。
 「望ましい取引先構成の方向性」として、単に拡大するだけでなく、リスク分散という経営上の目的を明示できると、より盤石な解答になります。

■表現の洗練と簡潔化:
★あなたの解答の課題:
 全体的には収まっていますが、まだ少し冗長な部分もあります。

★改善点:
 「大手製薬メーカーZ社との取引実績から」→「Z社との取引実績を活かし」のように、より簡潔な接続詞や表現を使います。
 「お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香料などを取り扱っている多種多様な企業」→「食品・化粧品メーカー等、多様な業界へ」のように、具体例を挙げつつまとめられると、よりスムーズです。

【具体的な練習方法】
 問題文のキーワード(例:「異なるターゲット層」「望ましい方向性」)を線で囲み、そのキーワードに対して直接的に答える文章構成を考える。
 書いた後、**「この文章で、問題の全ての要求に答えているか?」**と自問自答する。
 字数に余裕があれば、助言の「目的」や「期待される効果」(例:リスク分散、安定化)も付け加える。

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問1)
 上記の事象について、アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って50字以内で説明せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質に基づき、新製品開発戦略を展開する。
《Geminiの分析》
■フレームワークの正確な適用:
★あなたの解答の課題
 「新製品開発戦略」と特定している点です。アンゾフの「新製品開発戦略」は、「既存市場に新製品を投入する」戦略を指します。
今回のケースでは、「眠る前に飲むハーブティー」はB社にとって「新製品」です。そして、自社オンラインサイトで販売している「20歳代後半~50歳代の大都市圏在住の女性層」は、Z社向けの顧客(30~40歳代の女性層)とは異なる、B社にとっての「新しい市場」と捉えられます。
**新製品を新しい市場に投入する戦略は「多角化戦略」**です。

★改善点:
 アンゾフの4つの戦略(市場浸透、新製品開発、市場開拓、多角化)を、それぞれ「既存/新規製品」と「既存/新規市場」の組み合わせで明確に区別して理解します。与件文の情報をこれらの定義に当てはめて、どの戦略に該当するかを判断します。

■具体性と簡潔性:
★あなたの解答の課題:
 「大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質に基づき」という部分が、アンゾフのフレームワークの定義を説明する上では直接関係がなく、冗長になっています。

★改善点:
 「新製品」と「新市場」が何であるかを明確に示し、それが「多角化戦略」であることを簡潔に述べます。

【具体的な練習方法】
 アンゾフの各戦略の定義を、簡単な事例を交えて説明できるレベルで覚える。
 与件文の新しい取り組み(新製品、新しい販路、新しい顧客層)が出てきたら、それが「製品」「市場」のどちらに「新規性」があるのかを判断する。

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問2)
 B社社長は自社オンラインサイトでの販売を今後も継続していくつもりであるが、顧客を製品づくりに巻き込みたいと考えている。顧客の関与を高めるため、B社は今後、自社オンラインサイト上でどのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《Geminiの分析》
■設問の「キーワード」への直接的な応答:
★あなたの解答の課題
 SNSでの「魅力発信」「ファン獲得」「サポーター育成」は、広義のコミュニケーション施策としては有効ですが、**「製品づくりに巻き込む」という核心部分への直接的な回答が不足しています。**これは、顧客を「情報発信者」や「販売者」に育てる施策であり、「製品の企画・開発・改良」に顧客が関与する施策ではありません。

★改善点:
 顧客がB社の製品開発プロセスに具体的に関わるような施策を立案します。
 例:「新製品のアイデア募集」「既存製品の改良に関する意見交換」「試作品のモニター」「共創イベント(例:ハーブのブレンド体験会など)」

■具体性のある記述:
★あなたの解答の課題:
 「SNSなどを利用し」は良いですが、具体的な施策が「魅力を発信」に留まっています。

★改善点:
 「SNS上」というプラットフォームを活用して、「オンラインで意見を募る」「専用コミュニティを設ける」など、より具体的に記述します。

【具体的な練習方法】
 「~に巻き込む」「~に関与させる」といった言葉が出てきたら、**「参加」「共創」「意見募集」「体験」**といったキーワードを連想する。
 オンラインサイトというチャネルを活用した具体的な施策を、いくつか引き出しとして持っておく。

第4問(配点20点)
 B社社長は、自社オンラインサイトのユーザーに対して、X島宿泊訪問ツアーを企画することにした。社長は、ツアー参加者には訪問を機にB社とX島のファンになってほしいと願っている。
 絶景スポットや星空観賞などの観光以外で、どのようなプログラムを立案すべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《Geminiの分析》
■満点解答を目指すための分析と改善点
 この問題の最大のポイントは、「B社とX島のファンになってほしい」という社長の願いを、**「絶景スポットや星空観賞などの観光以外で」**実現するプログラムを提案できるかです。
 設問の「キーワード」への直接的な応答とバランス:

★あなたの解答の課題:
 B社関連のプログラム(栽培地・工場見学、製品実感・体験)はよく捉えられていますが、**「X島のファン」になってもらうための要素がほとんどありません。**この点が大幅な減点ポイントとなります。

★改善点:
 B社に関連しつつ、X島全体を感じられる要素を盛り込みます。与件文には島の主力産業が「農業と観光業」であり、島民のB社への誇りも記されています。これらをヒントにします。
 例:「島民との交流会」「島の食材を使ったハーブ料理教室(地域の食文化体験)」「地域の伝統工芸や文化体験」「耕作放棄地を活用した何か(もし可能であれば)」など。

■観光以外で」の解釈とプログラムの具体性:
★なたの解答の課題:
 デモンストレーションや体験は良いですが、もう少し具体性を持たせ、参加者が能動的に関われるプログラムを提案します。

★改善点:
 「ハーブの栽培・加工体験」のように、単に見るだけでなく、実際に手を動かすプログラム。
 「島食材を活用したハーブ料理教室」のように、島の食文化とB社のハーブを融合させた体験。
 プログラムを通じて、参加者が「五感で体験し、深い共感を醸成する」といった、ファン化に繋がる情緒的な価値を提供できると、より高評価です。

【具体的な練習方法】
 与件文の情報を読み解き、**B社とX島がそれぞれ持つ魅力(強み)**をリストアップする。
 「観光以外で」という制約の中で、それらの魅力を掛け合わせ、参加者が「体験」できるプログラムを具体的に考える。
 「ファンになってほしい」という最終的な目的を意識し、単なる見学や体験に留まらず、**「共感」「感動」「学び」**といった要素を盛り込む。
■全体を通しての重要な視点:
 与件文の「読解力」と「活用力」: 与件文に書かれている情報(具体的な事業内容、島の現状、社長の思い、これまでの経緯、顧客層など)を全て使い切る、という意識が重要です。使われていない情報はヒントかもしれません。
 設問の「要求事項」の把握: 設問のキーワード(「SWOT」「異なるターゲット層」「製品づくりに巻き込む」「ファンになってほしい」など)を見落とさず、それら全てに直接的に答えることが求められます。
 経営フレームワークの「正確な理解と適用」: アンゾフなどのフレームワークは、その定義を正確に理解し、与件文の状況に正しく当てはめる力が問われます。
 「文字数制限」内での「論理的な記述力」: 限られた字数で、無駄なく、簡潔に、しかし論理的に解答を構成する練習を繰り返すことが、合格への鍵となります。


[Copilotの分析]

第1問(配点20点)
 現在のB社の状況について、SWOT分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明すること。
《私の解答》
Strengths
使用用途が広く、無農薬、高品質のハーブを4~5回効率的な栽培方法している。
Weaknesses
若年層の人口流出している上に、高齢化が進み耕作放棄地が多くなり地域の活力が深刻化
Opportunities
社長が大手製薬メーカーZ社と出会ったこと。安眠効果のあるハーブが注目を集めている
Threats
ヘルスケア市場では、メーカー間の競争が激しく、Z社との取引量が徐々に減少している
《Copilotの分析》
■各要素の具体性を強化する
 「地域の活力が深刻化」ではなく、「人口減少と耕作放棄地の増加で経営の安定性に影響」とすると、より明確に伝わります。
 「メーカー間の競争が激しく」だけではなく、「ブランド刷新により取引終了のリスク」と入れると、脅威の具体性が高まります。

★40字制限内で最大限の情報を伝える
 一部の解答は「何が問題か」だけを記述しており、改善策や影響を示していません。影響・意味合いを含めた記述をすると評価が高まります。

■改善のポイント:
・強み:高品質・無農薬・効率的栽培の「市場優位性」を強調する
・弱み:人口流出と高齢化が「経営に与える影響」を示す
・機会:安眠ハーブの市場拡大可能性を強調
・脅威:「取引縮小による収益減少リスク」まで記述

第2問(配点30点)
 Z社との取引縮小を受け、B社はハーブYの乾燥粉末の新たな取引先企業を探している。今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100字以内で助言せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカーZ社との取引実績から、無農薬、高品質、安全であることを強調し、お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香料などを取り扱っている多種多様な企業へ、中間材料として粉末ハーブを販売する。
《Copilotの分析》
■注意すべきポイント:
★取引先をより具体的に設定する
「多種多様な企業へ粉末ハーブを販売」では漠然としているため、「健康食品メーカー、アロマオイル・香料専門店などへ販売」とすると具体性が増します。
★B社の強みを明確に訴求する
 「高品質・無農薬・安全」という特徴を、単なる表現ではなく「市場でどのように価値を持つか」まで記述すると、説得力が増します。

■改善のポイント:
・取引先を「健康食品メーカー、アロマオイル・香料業界」に明示
・B社の「無農薬・高品質」を市場価値と結びつける
・ヘルスケア市場の成長を踏まえ「販路拡大の戦略性」を記述

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問1)
 上記の事象について、アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って50字以内で説明せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質に基づき、新製品開発戦略を展開する。
《Copilotの分析》
■注意すべきポイント:
★アンゾフの4つの戦略の正確な適用
 「新製品開発戦略」とだけ述べていますが、「市場開拓」も含まれているため、「既存市場向けの新製品展開による市場開拓」とする方が適切。

★より具体的な解釈を加える
 例えば「新市場への展開」ではなく、「既存顧客層向けの新製品販売」に特化して書くと、採点者に誤解を与えません。

■改善のポイント:
・「新製品開発戦略+市場開拓戦略」の明示
・製品展開の対象(既存市場)を明確に示す

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問2)
 B社社長は自社オンラインサイトでの販売を今後も継続していくつもりであるが、顧客を製品づくりに巻き込みたいと考えている。顧客の関与を高めるため、B社は今後、自社オンラインサイト上でどのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《Copilotの分析》
■注意すべきポイント:
★SNSの活用をより戦略的に
 「ファンを獲得する」と書くだけでなく、具体的な施策として「アンケートやレビューを収集し、製品改良に活用」と記述すると良い。

★顧客参加型施策の強調
 「サポーターを通して販売」だけでは曖昧なので、「ライブ配信や試作品テストなどの参加型企画を導入」とすると、より関与が明確になる。

■改善のポイント:
・SNSの「製品改良への活用」を示す
・「顧客参加型イベントの導入」を記述

第4問(配点20点)
 B社社長は、自社オンラインサイトのユーザーに対して、X島宿泊訪問ツアーを企画することにした。社長は、ツアー参加者には訪問を機にB社とX島のファンになってほしいと願っている。
 絶景スポットや星空観賞などの観光以外で、どのようなプログラムを立案すべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《Copilotの分析》
■注意すべきポイント:
★ハーブの体験価値を強調
 「使用方法のデモンストレーション」だけでなく、「ハーブを使ったアロマや料理体験」を組み込むと、より魅力的なプログラムになる。

★島の文化と組み合わせる
 「栽培地・工場見学」だけでなく、「島の伝統料理をハーブで調理する体験」を含めると、より参加者の満足度が向上する。

■改善のポイント:
・ハーブの「体験型アプローチ」を強化
・島の文化や食と組み合わせたイベント導入
■総括  あなたの解答は論理的で、与件文に基づいていますが、以下の点を強化すれば100点満点に近づきます:

・具体性を向上させる(曖昧な表現の削減)
・強みや市場価値を明確化する(B社の独自性を最大限に活かす)
・成長戦略を正しく適用する(アンゾフの戦略を適切に表現)
・顧客の関与をより深める(参加型施策を追加)
・体験価値を強調する(ハーブを活用したアクティビティを充実させる)


[分析]

第1問(配点20点)
 現在のB社の状況について、SWOT分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40字以内で説明すること。
《私の解答》
Strengths
使用用途が広く、無農薬、高品質のハーブを4~5回効率的な栽培方法している。
Weaknesses
若年層の人口流出している上に、高齢化が進み耕作放棄地が多くなり地域の活力が深刻化
Opportunities
社長が大手製薬メーカーZ社と出会ったこと。安眠効果のあるハーブが注目を集めている
Threats
ヘルスケア市場では、メーカー間の競争が激しく、Z社との取引量が徐々に減少している
《問題の分析》
 Geminiのいっていることはもっともだと思います。
 まず、Weaknessesですが、「若年層の人口流出している上に、高齢化が進み耕作放棄地が多くなり地域の活力が深刻化」としていますが、これは、B社直接的な弱みではありません。解答したときは、労働力不足という意味合いで書いたつもりでしたが、今読み返し見ると、意図した内容で書けていない。この記述内容は、X島の弱みになっています。
 次に、Opportunitiesは、10年も前のことでした。現時点の機会について書かなればなりません。
 SWOT分析は現在の状況を分析するものだということを再度認識し、次回以降はもっといい点をとりたいです。以前から自分でいっていたことなのですが・・・。

第2問(配点30点)
 Z社との取引縮小を受け、B社はハーブYの乾燥粉末の新たな取引先企業を探している。今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したいと考えているが、B社の今後の望ましい取引先構成についての方向性を、100字以内で助言せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカーZ社との取引実績から、無農薬、高品質、安全であることを強調し、お茶、調味料、健康食品、アロマオイル、香料などを取り扱っている多種多様な企業へ、中間材料として粉末ハーブを販売する。
《問題の分析》
この解答の問題点は、制限事項の抽出した内容通りにかけていないという点です。確かに、今回目的に、「今後はZ社の製品とは異なるターゲット層を獲得したい」という内容で記述しているので、それに沿った解答をしなければなりませんでした。また、一から出直しです。

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問1)
 上記の事象について、アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って50字以内で説明せよ。
《私の解答》
大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質に基づき、新製品開発戦略を展開する。
《問題の分析》
アンゾフの製品戦略で、市場浸透戦略、新製品開発戦略、新市場開拓戦略、多角化戦略とあります。その中で、私は、新市場戦略を選択しました。
オンライン販売も当初からやっている記述となっており、そのオンラインを通して販売した結果が、以前は30代~40代の顧客が中心だったが、今回の製品はたまたま、20代~50代にささったという認識のため、市場自体は変えていないと判断しました。ただ、無難に解答するなら、多角化戦略かなって、現在は考えます。
以上の疑問に対して、Geminiは、以下のように解答しています。


・より一般的な解釈や、経営戦略の意図(社長の思い)を重視する傾向があります。
・採点者は、「新たな顧客層」を「新市場」と捉える傾向がある。
・診断士試験では、このようにニーズや利用シーンが異なる層を「新たな市場セグメント」=「新市場」と判断するケースが多いです。

多分、インターネット上の解答から以上のような分析ができるのだと思います。今後は、Geminiの指摘に従い、ニーズ、利用シーンが違った場合、新市場だと認識し、問題に望みたいと思います。

第3問(配点30点)
 B社社長は最近、「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイトでの販売を手がけたところ、ある程度満足のいく売上げがあった。
(設問2)
 SNSなどを利用し、B社の魅力、製品、そしてそれを生産する環境の魅力を発信することによりファンを獲得するのと同時に、その魅力を伝播するサポータとして育て、同サポーターを通して、製品を販売する。
《私の解答》
大手製薬メーカー取引実績に裏付けられた品質に基づき、新製品開発戦略を展開する。
《問題の分析》
価値共創と、顧客進化を混同しました。これは、完全に誤りです。もっと、用語の意味をしっかりと押さえ、問題に望みたいと思います。

第4問(配点20点)
 B社社長は、自社オンラインサイトのユーザーに対して、X島宿泊訪問ツアーを企画することにした。社長は、ツアー参加者には訪問を機にB社とX島のファンになってほしいと願っている。
 絶景スポットや星空観賞などの観光以外で、どのようなプログラムを立案すべきか。100字以内で助言せよ。
《私の解答》
B社のハーブの栽培地、工場などを見学し、B社の無農薬、高品質の製品を実感していただき、B社の製品のいろいろな使用方法をでモンストレーションするのと同時に、実際に体験してもらうツアーを実施する。
《問題の分析》
私の解答だと、B社のファンは増えるかもしれないけれど、X島に関する記述が弱いと言うことになると思います。抽出した制限事項をもっと丁寧に見ながら解答をしないとだめなようです。

[あとがき]

 今回、Geminiの指摘鋭かったですね?多分本番では、Geminiの採点通り、50点がいいところだと思います。
 解答してみて、抽出した制限事項を丁寧に読み直しながら解答を進めなくてはいけないということは、痛感しました。加えて、語彙の意味をもっと、正確に覚えていないと、正解は書けないことも痛感しました。次回以降は気を付けたいと思います。

 では、また!

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