令和2 中小企業診断士試験 二次試験 事例Ⅲ ~分析~ [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは!
 EVE2です。


 昨日はポカをしてしまいました。多分、本番でもやってしまう可能性があります。今回は、そんなポカの原因を含めて分析をしていきたいと思います。

[ChatGPTの評価]

 あなたの解答を1問ずつ丁寧に分析し、どのようにすれば満点解答に近づけるかを解説していきます。ポイントは以下の観点です:
 与件との対応(事実に基づいているか)
  • 答案構造(論点が明確で、対応関係がとれているか)
  • 字数制限への配慮
  • 表現の正確さと説得力
第1問(配点20点)
★評価:
【強み】:与件に書かれている事実を盛り込んでおり、内容は正しい。ただし、42字程度でややオーバー気味です。また、「こなし」といった表現が口語的で診断士試験向きではありません。

【弱み】:納期遅延・作業スペース問題を適切に挙げていて良い。ただし、説明がやや冗長になっており、「納期遅延」と「作業スペース」の2点が分離されすぎて一体感に欠けます。

第2問 設問1(配点20点)
★評価:
【問題点】:営業部門の話なのに、「作業の専業化」と表現しており、製造部門の話に見えてしまう。
【対応策】:対応策としての構造は悪くないが、「経験曲線効果を生む」という表現はやや抽象的で、実行性や納得感に欠ける。また、冗長で字数もオーバー。

第2問 設問2(配点20点)
★評価:
【問題点】:主張が明確で、的を射ている。ただし、「会社として」という表現は冗長。
【対応策】:内容としては良いが、「OJT、研修等」という部分が曖昧。「同一品質を保証」という表現も曖昧で、測定可能性や具体性に欠ける。

第3問(配点20点)
★評価:  内容は的確で与件とも合っており方向性は良い。
 しかし、文字数オーバーで減点対象。また、「プロジェクトの透明化を図る」という表現はやや抽象的で効果が伝わりにくい。

第4問(配点20点)
★評価:  指摘する問題(デザイナー不足・敷地不足)には的確に対応しており、方向性は良い。
 ただし、文字数オーバーと、「~という問題があるため」といった表現は冗長。
 また「敷地を広げる」はコストの問題もあるため、試験上は「レイアウト改善」に焦点を置くほうが得点しやすい。

総評:
問題 評価 改善点
第1問 内容良・表現改善で満点可 表現の形式と字数調整
第2問① 誤解されやすい記述 営業部門に焦点を合わせた記述に修正
第2問② 内容正確・表現改善で満点可 曖昧な表現を具体化
第3問 内容良・字数オーバー 表現を簡潔にまとめて120字厳守
第4問 内容良・表現と字数調整 表現を簡潔化し、優先順位を明確に

[Geminiの評価]

第1問:強みと弱み(40字以内)
★あなたの解答の分析
・強み: 「設計から製作、据付工事までの工程をこなし、研磨、溶接技術、装飾性の高い製作が可能」
 -良い点: C社の事業内容と技術的な特徴を捉えています。
 -改善点: 字数制限があり、少し長めです。また、「装飾性の高い製作」という点がモニュメント製品の強みにもつながるため、より効果的に表現できると良いでしょう。
・弱み: 「作業効率が悪いため納期遅延が発生。加工物の巨大化に伴い作業スペースの確保が難しい。」
 -良い点: 「加工物の巨大化に伴い作業スペースの確保が難しい」は与件文から読み取れる具体的な弱みで良いです。
 -改善点: 「作業効率が悪いため納期遅延が発生」は、納期遅延が「結果」であり、「作業効率が悪い」は抽象的です。与件文にはその原因となる具体的な記述(「材料・工具運搬」「歩行」「打ち合わせ」「不在」などの不稼働)があるので、それを踏まえた表現にすると、より説得力が増します。また、「納期遅延」自体を弱みとするより、その根本原因を弱みとして記述する方が適切です。

★満点にするためのポイント
・与件文のキーワードを効果的に使う: 強みも弱みも、与件文中で強調されている表現や、C社特有の状況を示す言葉を選ぶことが重要です。
・具体性と簡潔さのバランス: 40字という厳しい字数制限の中で、抽象的すぎず、かつ具体的すぎない最適なバランスを見つける必要があります。
・強み: 「一貫生産体制」「独自の(高精度な)技術力」「高付加価値製品対応力」といったC社ならではの競争優位性を凝縮して表現します。
・弱み: 「納期遅延」という結果ではなく、その根源的な原因(生産性の低さ、スペース問題、標準化の不足など)を簡潔に示します。

第2問 設問1:営業部門の問題点と対応策(60字以内)
★あなたの解答の分析
・問題点: 「作業の専業化ができていない。」  -改善点: これは非常に抽象的で、営業部門が抱える納期遅延の具体的な問題とは結びつきにくいです。与件文では、「製作前プロセスに時間を要する」「仕様変更や図面変更などによって顧客とのやりとりが多く発生する」「モニュメント製品では、造形物のイメージの摺合わせに時間を要する場合が多い」と明確に書かれています。 これらの具体的な課題を抽出するべきです。
・対応策: 「作業工程を明確にし、同工程を担当する部署を新たに新設し、経験曲線効果を生む組織作りを作る。」  -改善点: 問題点との関連性が薄く、与件文に記載のない「部署の新設」という大規模な組織変更を提案しており、現実的ではありません。あくまで与件文にある情報や、そこから論理的に推測できる範囲での改善策が求められます。営業部門の具体的な問題(顧客との調整、図面承認に時間がかかること)に対する直接的な解決策が必要です。

★満点にするためのポイント
・問題点の明確化: 営業部門の「納期遅延」の原因として、顧客とのやりとりや図面承認プロセスにおける非効率性を具体的に記述します。特にモニュメント製品に関する記述(「造形物のイメージの摺合わせに時間を要する場合が多い」)は重要です。
・対応策の具体性: 問題点に対して直接的に効果がある、かつC社が導入を検討している「IT化」も視野に入れた解決策を提示します。2次元CADを使っているという記述から、3次元CADへの移行が非常に有効な一手となります。

第2問 設問2:製造部門の問題点と対応策(60字以内)
★あなたの解答の分析
・問題点: 「会社として技術の標準化ができていない。」
 -良い点: 与件文に「各作業チームの技術力には差があり、高度な技術が必要な製作物の場合には任せられない作業チームもある。」「C社の製品については基準となる工程順序や工数見積もりなどの標準化が確立しているとはいえない。」と明確に記述されており、的確に問題点を捉えています。
・対応策: 「OJT、研修等を通じて、スキルレベルを上げ、どの班が担当しても同一品質を保証する。」
 -良い点: 問題点である技術力のばらつきに対して、スキルアップと標準化という具体的な対応策を提示できており、適切です。
 -改善点: 「同一品質を保証する」も重要ですが、製造部門の「納期遅延」という悩みに対し、技術標準化とスキルアップがどのように納期短縮に貢献するかを簡潔に加えると、より評価されます。(例:生産計画の精度向上、特定チームへの集中回避など)

★満点にするためのポイント
・問題点の深掘り: 技術の標準化不足が、生産計画の精度低下や、特定チームへの作業集中、ひいては納期遅延に繋がっているという因果関係を意識して記述します。
・対応策の具体性: OJTや研修だけでなく、標準化を進めることで生産計画にどう影響するか、といった視点も加えることで、より総合的な解決策として評価されます。

第3問:IT化に関する助言(120字以内)
★あなたの解答の分析
・解答: 「製作図、施工図を作成する段階から顧客に製品のできばえを理解してもらうため3DCADまたは3Dプリンターなどを使用し設計の段階から完成イメージを共有する。プロジェクトの進捗を把握するためワークフローシステムを導入しプロジェクトの透明化を図る。」
・良い点: 営業部門と製造部門双方の課題に対応した具体的なITツールの導入を提案できており、非常に優れています。特に3DCAD/3Dプリンターは、営業部門の「図面承認に時間を要する」問題への効果的な解決策です。ワークフローシステムも、全社的な納期遅延対策に合致します。
・改善点: 字数制限の中で、さらに簡潔に表現できるとより洗練された解答になりますが、現状でも高評価です。

★満点にするためのポイント
・営業部門と製造部門の両面からアプローチ: 納期遅延は両部門にまたがる問題であるため、双方に効果のあるIT活用を提案することが重要です。
・具体的なITツールと効果の明示: 漠然とした「IT化」ではなく、どのようなツールを導入し、それが具体的にどのような効果(例:顧客との認識齟齬解消、進捗の可視化、生産計画の精度向上)をもたらすのかを明確に示します。
・与件文からの連想: 2次元CAD使用中という情報から3次元CADへのステップアップを提案するなど、与件文の情報を活かすことが重要です。

第4問:モニュメント製品事業の充実、拡大(120字以内)
★あなたの解答の分析
・解答: 「新卒のデザイナーまたはプロのデザイナーを中途採用し、デザイン性の高い製品の製造を目指す。加えて、近年の製品の巨大化に伴い、会社の敷地面積が狭いという問題があるため、会社を敷地を広げかつ、材料、工具の導線を考えたレイアウトにし生産性を向上させる。」
・改善点:
 デザイナー採用: C社は「作家(デザイナー)のデザインに従って製作する」企業であり、自社でデザイナーを抱えるビジネスモデルではありません。この提案は与件文の事業特性と乖離しており、不適切です。デザイナーとの「連携強化」の方向性の方が適切です。
・敷地拡張・レイアウト改善: これは製造部門の生産性向上には寄与しますが、「モニュメント製品事業の充実、拡大」という戦略的視点からの助言としては、やや具体的すぎる設備投資の話であり、事業戦略としての幅が狭いです。事業拡大には、市場開拓やブランド力向上といったより高次の視点からの提案が求められます。

★満点にするためのポイント
・社の事業特性の理解: C社は「製作」に強みを持つ企業であり、デザイナーとの連携を通じて高付加価値なモニュメントを製作していることを理解することが重要です。自社でデザイン機能を持つことは、現在のビジネスモデルとは異なります。
・「充実、拡大」の多角的視点: 単なる生産能力増強だけでなく、市場の開拓、ブランド力の向上、顧客との関係深化といった戦略的な視点から助言を組み立てます。
・高付加価値性の追求: モニュメント製品が付加価値が高いという特徴を活かし、さらに高付加価値化を進めるための提案(例:特殊加工技術のさらなる深化、施工事例の積極的なPRなど)を行います。
・具体的な行動計画: デザイナーとの連携、情報発信、技術力強化といった、具体的な行動に繋がる助言が求められます。
これらの分析とポイントを参考に、ご自身の解答を見直してみてください。与件文を隅々まで読み込み、問題文の意図を正確に捉えることが、満点解答への鍵となります。

[Copilotの評価]

第1問(強み・弱み)
★評価
強み
「設計から製作、据付までの工程をこなし、研磨・溶接技術、装飾性の高い製作が可能」とあり、C社の技術力の強みを適切に捉えています。
「一貫対応できる強み」も明確に表現されています。

★改善点
・「特殊加工も可能である」「高度な技術力を活かして高い付加価値を提供」と明記するとさらに強みが際立つ。

弱み
・納期遅延の問題と作業スペースの不足という2つの要素を的確に指摘できています。

★改善点
「技術の標準化が不十分で、チーム間の作業品質にばらつきがある」と追加すると、より具体性が増す。

第2問(営業部門の問題点と対応策)
★評価
問題点
 営業部が設計・施工管理を兼務し、業務負荷が高くなっていることを適切に指摘できています。

★改善点
・「顧客対応が煩雑化し、設計変更の調整に時間を要する」と補足すると、より納期遅延との因果関係が明確になる。

対応策
「部署新設により経験曲線効果を生む」という方向性は正しい。

★改善点
「設計・施工管理を営業部から専任部署へ分離し、ワークフローを明確化」とすることで、実現性と効果が高まる。

第2問(製造部門の問題点と対応策)
★評価
問題点
 技術の標準化が不十分で、作業チーム間の技術レベルに差があるという指摘は適切。

★改善点
 「標準工程や工数見積もりが未確立で、作業負荷の偏りが発生している」と補足すると、より納期遅延との関係が強調される。

対応策
 OJTや研修の実施は有効だが、「技能認定制度や標準作業手順書の導入」を加えることで効果がより明確になる。

第3問(IT活用)
★評価
・内容
 3DCADや3Dプリンターの活用による設計段階の認識共有は的確。
 ワークフローシステム導入による進捗透明化も有効。

★改善点
 「IoTセンサーを活用し、製造工程のリアルタイム可視化」を追加すると、より業務改善効果が明確に示せる。

第4問(モニュメント事業拡大)
★評価
・内容
 デザイナー採用によるデザイン強化は適切。
 「工場敷地拡張とレイアウト改善」も有効。

★改善点
 「外注活用や展示会・SNSマーケティングによる市場拡大施策」を加えると、より戦略的になる。

■総評
★得点分布
第1問 → 20/20点(満点)
第2問(営業部門) → 18/20点(業務負荷の具体化が必要)
第2問(製造部門) → 18/20点(標準化の施策を補強)
第3問(IT活用) → 20/20点(満点)
第4問(モニュメント事業拡大) → 18/20点(市場拡大施策を強化)

■総合得点 → 94/100点。全体として非常に優れた解答で、高得点が期待できる内容です! 改善点としては、「より具体的な施策の補足」「実現可能性の強調」に焦点を当てると、満点が狙えるでしょう。

[分析]

 各AIからの分析を受けて、総合分析を自身でやっていきます。

第1問(配点20点)
 C社の(a)強みと(b)弱みを、それぞれ40字以内で述べよ。
《自己分析》
強み
満点はもらえていませんが、ほぼ同等の内容が書けていると思います。字数制限について、各AIが触れていますが、原稿用紙形式の解答で記述した場合、文字数制限の範囲内で記述されているので、問題ないと考えています。
口語的という指摘が、ChatGPTからされています。文字数制限の他に、こんなといころを気を付ければ、高得点が狙えるかもしれません。
弱み
満点はもらえていませんが、弱みもほぼ同等の内容が書けていると思います。
改善点としては、効率が悪いとはどんなことを指しているのか具体的に書いて欲しいという指摘が受けています。
第2問(配点40点)  C社の大きな悩みとなっている納期遅延について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
 C社の営業部門で生じている(a)問題点と(b)その対応策について、それぞれ60字以内で述べよ。
《自己分析》
制約事項の抽出作業において、文字数制限の記述で、問題点と対応策という意味で、それぞれ60文字とつけたが、要求という項目で、「問題点とその対応策」という記述をしたため、勘違いをしてしまいました。今後、後で分かりやすい記述にします。問題の要求を満たしていないので、この問題は評価の対象外とします。


第2問(配点40点)
 C社の大きな悩みとなっている納期遅延について、以下の設問に答えよ。
(設問2)
 C社の製造部門で生じている(a)問題点と(b)その対応策について、それぞれ60字以内で述べよ。
《自己分析》
第2問設問1と同じ。今回は、評価の対象外とします。

第3問(配点20点)
 C社社長は、納期遅延対策として社内のIT化を考えている。C社のIT活用について、中小企業診断士としてどのように助言するか、120字以内で述べよ。
《自己分析》
内容的には、AIとほぼ同じ内容になっています。強いて追加すると、IOTセンサーを使用した、製造工程のリアルタイムの可視化をしたほうがいいという指摘がありました。ただ、この問題の工程では難しいかなって感じています。あなたはどう感じましたか?
第4問(配点20点)
 C社社長は、付加価値の高いモニュメント製品事業の拡大を戦略に位置付けている。モニュメント製品事業の充実、拡大をどのように行うべきか、中小企業診断士として120字以内で助言せよ
《自己分析》
内容的には、ほぼ同じなのですが、デザイナーは外部にいるというのが、現状です。それをあえて雇用するのかと言った問題をGeminiから指摘されています。一気通貫で製造をしているという現状があるので、デザイナーも同社で雇っても問題ないような気がしますが、きちんと文章を読めていませんでした。今後、与件文をもっと気を付けて読んでいきたいと思います。
この問題で私の解答で不足しているのは、付加価値の高いモニュメント製品を製造するということを明示していない点でしょう。デザイナーを採用するということもそれを意図したことなのですが、言葉として記述することができていませんでした。

[あとがき]

 1次試験ですが、60日をきりました。そろそろ、焦ってきています。事例Ⅰ~Ⅲまでは、このような学習を進めているのですが、事例Ⅳが全くできていない状況です。やり方は思考中ですが、来週から、財務の問題も、ブログでやっていこうかなと考えています。そうしないと、なかなか、着手できません。

 では、また!

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