EVE2です。

午前中から、システム開発をしていますが、あまり作る機会がないということもありますが、クライアント側のプログラム、HTML、JavaScriptにかなり手間取っています。今は、ChatGPTがあるからいいが、なければ、かなりの時間を要しそうです。JavaScriptなんかは、きちんとした本を1冊きちんと読んだ方がいいかもしれません。
話はがらりと変わりますが、解答する上での制限事項等の抽出を昨日行い、明日の作業について昨日考えたとき、事例Ⅰ~Ⅲの時にやった時のように、問題の抽出をすることは難しというか、必要性を感じませんでした。まっ、今後はどうなるかは分かりませんが、今回は、事例Ⅰ~Ⅲの時にやったような問題の抽出をせずに、この段階から、問題を解答していきたいと思います。
[第1問の分析]
まず、第1問から見ていきましょう。以下が昨日制限事項を抽出した内容です。
(設問1 )
D社の2 期間の財務諸表を用いて経営分析を行い、令和3年度と比較して悪化したと考えられる財務指標を2つ(①②)、改善したと考えられる財務指標を1つ(③)取り上げ、それぞれについて、名称を(a)欄に、令和4年度の財務指標の値を(b)欄に記入せよ。解答に当たっては、(b)欄の値は小数点第3位を四捨五入して、小数点第2 位まで表示すること。また、(b)欄のカッコ内に単位を明記すること。
- 《制限事項の抽出》
- ・財務諸表を用いて
- ・経営分析を行う
- ・令和3年度と比較して悪化したと考えられる財務指標を2つ
- ・令和3年度と比較して改善したと考えられる財務指標を1つ
- ・小数点第3位を四捨五入して、小数点第2 位まで表示
以上の内容から考察すると、以下の貸借対照表と、損益計算書から、経営分析をすることが求められています。その経営分析とは、令和3年と令和4年を比較して悪化した財務指標を2つと、改善した財務指標を1つ指摘しなければなりません。なお、その指摘するために財務諸表から計算した指標については、小数点第3位を四捨五入して、小数点第2 位まで表示するということが求められています。
[第1問の考察]
財務諸表から経営を分析する場合、どんな指標をもとめたらいいですか?Geminiに聞いてみました。
項目 | 経営指標 | 意味 | 良 | 計算式 |
---|---|---|---|---|
収益性 | 売上高総利益率 | 商品・サービスの収益性 | ▲ | (売上総利益 ÷ 売上高) × 100 |
売上高営業利益率 | 本業の収益性 | ▲ | (営業利益 ÷ 売上高) × 100 | |
売上高経常利益率 | 事業全体の収益性 | ▲ | (経常利益 ÷ 売上高) × 100 | |
売上高当期純利益率 | 最終的な収益性 | ▲ | (当期純利益 ÷ 売上高) × 100 | |
売上高販管費率 | 販管費の効率性 | ▼ | (販売費及び一般管理費 ÷ 売上高) × 100 | |
効率性 | 総資本回転率 | 総資本の効率性 | ▲ | 売上高 ÷ 総資本 |
有形固定資産回転率 | 有形固定資産の効率性 | ▲ | 売上高 ÷ 有形固定資産 | |
売上債権回転率 | 売掛金の効率性 | ▲ | 売上高 ÷ 売上債権 | |
棚卸資産回転率 | 在庫の効率性 | ▲ | 売上原価 ÷ 棚卸資産 | |
安全性 | 流動比率 | 短期の支払い能力 | ▲ | (流動資産 ÷ 流動負債) × 100 |
当座比率 | より厳格な短期の支払い能力 | ▲ | (当座資産 ÷ 流動負債) × 100 | |
自己資本比率 | 資本構造の安定性 | ▲ | (純資産 ÷ 総資産) × 100 | |
負債比率 | 資本構造の安全性 | ▼ | (負債 ÷ 自己資本) × 100 | |
固定比率 | 資本構造の安定性 | ▼ | (固定資産 ÷ 純資産) × 100 | |
固定長期適合率 | 長期資金の安定性 | ▼ | 固定資産 ÷ (固定負債+純資産) × 100 | |
成長性 | 売上高成長率 | 売上高の増加率 | ▲ | ((当期売上高 - 前期売上高) ÷ 前期売上高) × 100 |
経常利益成長率 | 経常利益の増加率 | ▲ | ((当期経常利益 - 前期経常利益) ÷ 前期経常利益) × 100 | |
総資産成長率 | 資産規模の増加率 | ▲ | ((当期総資産 - 前期総資産) ÷ 前期総資産) × 100 | |
生産性 | 労働生産性 | 従業員1人あたりの付加価値額 | ▲ | (付加価値額 ÷ 従業員数) × 100 |
労働装備率 | 従業員1人あたりの設備投資額 | ▲ | (有形固定資産 ÷ 従業員数) × 100 | |
労働分配率 | 労働への付加価値の分配率 | ▲ | (人件費 ÷ 付加価値額) × 100 | |
総合・株価 | ROA(総資産利益率) | 総資産に対する収益性 | ▲ | (事業利益 ÷ 総資産) × 100 |
ROE(自己資本利益率) | 株主資本に対する収益性 | ▲ | (当期純利益 ÷ 純資産) × 100 | |
PER(株価収益率) | 利益に対する株価の割安性 | ▼ | 株価 ÷ 1株あたり当期純利益 | |
PBR(株価純資産倍率) | 純資産に対する株価の割安性 | ▼ | 株価 ÷ 1株あたり純資産 |
通常は、効率性や、安全性、収益性などといった経営指標で足りるようですが、近年の問題で、生産性に関する経営指標について聞かれています。もしかしたら、今後、株価とか総合的な部分も今後出るかもしれないので、以上の表の内容は覚えておいた方がいいかもしれません。
[解答の考察]
以上の表の内容をすべて計算し、その中から、改善している点、悪化している点を探してもいいのですが、ちょっと、計算項目数が多すぎます。絞るために、与件文からどんな経営指標を見たらいいのか、Geminiに聞いてみましょう。
売上高販管費率:競合激化と輸送コスト高騰の中で「売上高が減少する可能性」がある一方、「人件費等の削減は行わない」とあります。これは、売上高が下がっても販売費及び一般管理費(人件費や広告費など)が固定されることを意味します。そのため、売上高に対して販管費が占める割合がどう変化するかを分析することが重要です。この比率が高まると、利益を圧迫する要因となります。
2. 効率性分析
棚卸資産回転率:現在の主要製品である基礎化粧品は「ライフサイクルが長い」とあります。これは、在庫が長期的に滞留するリスクが低いことを示唆します。しかし、競争激化に伴い新製品開発の必要性が高まっており、これまでの在庫管理体制を見直す必要があるか分析する上で有効です。
有形固定資産回転率:OEM生産から「自社生産を行う予定」とあり、これは大規模な設備投資を意味します。設備投資後の有形固定資産が、どれだけ効率的に売上を生み出せるか(投資対効果)を評価する上で、この指標は不可欠です。
3. 安全性分析
固定長期適合率:新製品開発のために「資金の確保を進めている」とあります。自社生産のための設備投資は多額になることが予想されるため、その資金が長期的な資金(固定負債+純資産)で賄われるのか、短期的な資金で賄われるのかを分析することは、長期的な財務の安定性を測る上で非常に重要です。
4. 成長性分析
売上高成長率:現状、「売上高がさらに減少する可能性」があると認識しています。男性向け製品という新分野への進出は、この売上減少を食い止めるための重要な戦略です。将来的な売上成長を評価する上で、最も基本的な指標となります。
5. 生産性分析
労働生産性:「人件費等の削減は行わない」という方針と、従業員が31名という情報から、従業員一人ひとりがどれだけの付加価値を生み出しているかを把握することは、この会社の方針が適切かどうかを判断する上で不可欠です。
[あとがき]
Geminiの考察から一応絞ることはできるようですが、絞っても6つの経営指標のうち4つの経営指標を調べないといけないようです。しかも、計算対象を調べて見ると、経営指標16項目を計算しないといけなせん。16と言う数字は、すべて計算するのとあまり変わらないと言った感じです。
ただ、Geminiの与件文の見方は非常に勉強になります。今回は、最初からAIを使用していますが、次回からは、自分で解答してから、AIに聞いてみるというスタイルで勉強を進めたいと思います。
今回は、時間がきたと言うことと、もうちょっと、効率的に解答できないか、一晩考えるために、本日はここまでとします。
では、また!
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