令和4年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 第2問 設問1 [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは
 EVE2です。

 本日、掲示板システムと、最新のフレームワークをリリースしました。リハーサルをしているので、簡単に終わる作業のはずでしたが、そうはなりませんでした。理由は、リハーサル環境に問題があったから・・・。それは、α環境のデータベースを残したままリハーサルをしていたので、そちらに接続しているシステムが複数あったのに気づきませんでした
 今回リリースするシステムは、難読化しています。原因の特定に時間がかかってしまいました。原因を特定し、プログラムを修正し、システム原本のαシステムを修正してということをしているうちに、あっという間に午前中が終わってしまいました。そのため、ブログの更新は午後やっています。
 現在は、リリース済みシステムをクライアントのインストール後、DBをβシステムに限定しています。次回は今回のような不手際がないようにしたいものです。
 将来的には、構成管理システムを作る予定なのですが、今回のようなことがあると、製造を優先したほうがいいかもしれません。
 では、本日は、令和4年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 第2問に入りたいと思います。まずは、問題から見ていきましょう!

[第2問]

第2問(配点20点)
 D社は、海外における中古自動車パーツの需要が旺盛であることから、大型の金属積層造形3Dプリンターを導入した自動車パーツの製造・販売を計画している。この事業においてD社は、海外で特に需要の高い駆動系の製品A と製品B に特化して製造・販売を行う予定であるが、それぞれの製品には次のような特徴がある。製品Aは駆動系部品としては比較的大型で投入材料が多いものの、構造が単純で人手による研磨・仕上げにさほど手間がかからない。一方、製品B は小型駆動系部品であり投入材料は少ないが、構造が複雑であるため人手による研磨・仕上げに時間がかかる。また、製品A、製品B ともに原材料はアルミニウムである。
 製品Aおよび製品Bに関するデータが次のように予測されているとき、以下の設問に答えよ。

(設問1 )
 D社では、労働時間が週40時間を超えないことや週休二日制などをモットーとしており、当該業務において年間最大直接作業時間は3,600時間とする予定である。このとき上記のデータにもとづいて利益を最大にするセールスミックスを計算し、その利益額を求め(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。

(設問2)
 最近の国際情勢の不安定化によって原材料であるアルミニウム価格が高騰しているため、D社では当面、アルミニウムに関して消費量の上限を年間6,000 kg とすることにした。設問1の条件とこの条件のもとで、利益を最大にするセールスミックスを計算し、その利益額を求め(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。

[第2問 与件文の考察]

 今回も、以下の流れに沿って問題を解答をしていきますが、その前に、第2問に与件文に相当する部分があるので、どういうことが書かれているのか、分解していきます。

  1. 問題の制限事項の特定
  2. 記憶があいまいな単語を抜き出す
  3. 単語の意味を正確に理解する
  4. 問題の意味を正確に理解する
  5. 解答の型を知り、型にのっとり以下の作業を進める
  6. Ⅰ論点の特定
    Ⅱ該当数値の抽出
    Ⅲ手法の特徴を理解→メリット、デメリットを理解する
    Ⅴ望ましい処理の案出
    Ⅵ論点を解答として記述する
    Ⅳ与件文と問題から妥当性を評価する(与件文とリンクし解答)
中古自動車パーツの需要が旺盛
大型の金属積層造形3Dプリンターを導入した自動車パーツの製造・販売を計画
→この事業においてD社は、海外で特に需要の高い駆動系の製品A と製品B に特化して製造・販売を行う予定
→製品A、製品B ともに原材料はアルミニウムである。
製品A
駆動系部品としては比較的大型で投入材料が多い
構造が単純で人手による研磨
仕上げにさほど手間がかからない
製品B
小型駆動系部品であり投入材料は少ない
構造が複雑である
人手による研磨・仕上げに時間がかかる

[問題の制限事項の特定]

 次に第2問 設問1の制限事項の特定を行います。

労働時間←前提条件
労働時間が週40時間を超えないことや週休二日制などをモットーとしている
当該業務において年間最大直接作業時間は3,600時間とする予定である。
要求事項
利益を最大にするセールスミックスを計算
その利益額を求めよ
その利益額を求めよ
利益を(a)欄に答えよ(単位:円)。
(b)欄には計算過程を示すこと。

[記憶があいまいな単語を抜き出す]

 次に記憶があいまいな単語を抜きだしていきます。ただ、ここでは、あいまいというよりは、何を聞かれているのか全くわからない単語が出てきています。以前一度見かけているので、今だから何となくわかりますが、今でも明確に答えられない単語があります。それは、「セールスミックス」です。今までに企業経営理論では、プロダクトミックス、マーケティングミックス、プロモーションミックス、運営管理では、商品ミックスなんて用語が出てきていますが、セールスミックスは実はここで初めて見ています。まずは、セールスミックスという用語を直接調べるより先に、ミックスという英単語は何をさしているのか調べましょう!「

 複数の要素を組み合わせて、全体としての効果を最大化する戦略的構成を指します。

 では、セールスミックスとは、単刀直入にどんな意味になるのか調べてみましょう!

 セールスミックスとは、企業が複数の製品やサービスを販売する際に、それぞれの「販売量の組み合わせ」を意味します。目的は、限られた資源の中で利益を最大化する最適な構成を見つけることです。

■セールスミックスの定義と目的
定義:
複数の製品・サービスの販売量の組み合わせ(=ミックス)を指します。
目的:
限られた資源(時間、人員、設備など)の中で、営業利益や貢献利益を最大化する最適な販売構成を見つけること。

 参考に今まで出てきたミックスとはどういう意味なのか、表にまとめました。

用語 意味 主な構成要素 目的
プロダクトミックス 企業が提供する製品群の構成 幅(ライン数)、奥行き(各ラインの製品数)、一貫性 顧客ニーズ対応、ブランド強化
マーケティングミックス マーケティング戦略の構成要素 4P(製品・価格・流通・販促) ターゲット市場への最適施策
プロモーションミックス 販促手段の組み合わせ 広告、販売促進、PR、人的販売 認知拡大、購買促進
セールスミックス 製品ごとの販売量の組み合わせ 貢献利益、制約条件、販売構成 利益最大化、資源配分最適化
商品ミックス 小売業などで扱う商品群の構成 商品カテゴリー、価格帯、ブランド、季節性 店舗魅力向上、売上・在庫最適化

[あとがき]

 時間が来ましたので、本日はここまでとします。設問1ですが、多分原価計算の問題ですよね?原価計算の問題なら、一次でさんざん解いているからそんなに時間をかけずに解答できるのではないかな?よくわからんけれど(笑)。

 では、また!

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