中小企業診断士試験、令和5年事例Ⅰ ~問題検討編 第3、4問~ [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは!
 EVE2です。

 昨日は、令和5年事例Ⅰの第1問と第2問について考察をしました。本日は、残りを考察していきましょう!

[令和5年 事例Ⅰ 問題の考察~問題3~]

第3問(配点20点)
A社経営者は、経営統合に先立って、X社のどのような点に留意するべきか。100字以内で助言せよ。
《制約条件等》
・100字以内
・X社の特徴は?
・A社の特徴は?
・X社とA社との違いは?または同じ点は?
 問題3は、経営統合に先立ってX社のどのような点に留意すべきなのか問われています。先だって与件文の調査では、X社とA社がそれぞれどんな会社なのか知ることにより、解答を導き出そうとしていました。その該当箇所は⑤と⑥なのですが、同箇所からX社、A社はどんな会社なのか確認してみましょう。なお、本問は現時点の統合に関する問題で、先代の時のA社の特徴は記載しないこととします。
《X社の特徴》
・A社から3kmほどの距離に位置している
・資本金1 千万円、従業員12名(正社員4名、アルバイト8 名)の体制で経営
・店舗は50席
・駅利用者や通勤客をターゲット
・A社よりは客単価を抑えて顧客回転率を高めるオペレーション
・接客やサービスは省力化
・原材料の調達については、X社経営者の個人的なつながりがある中堅の食品卸売業者より仕入れていた。
 →地元産の高品質な原材料をも扱う生産者と直接取引をしていた。
・社内の従業員の業務に関しては、厨房、接客、管理の担当制がある。
・X社経営者が定めた業務ルーティンで厨房、接客、管理の従業員は担当業務に専念するのみ
 →横のつながりが少なく、淡々と日々ルーティンをこなしている状況
 →店舗レイアウトやメニューの変更などの担当を横断する意思疎通が必要な場合、X社経営者がそれを補っていた。
・10年前に駅の構内に建設された商業ビル内に、ファーストフード店やチェーン経営の蕎麦店が進出して競合
 →駅前に立地しながらも急速に客足が鈍くなり売上高も減少し始めていた。
 →この頃から、X社では価格を下げて対応を始めるとともに、朝昼から深夜までの終日営業に変更した。
 →駅構内に出店した大手外食チェーンとの価格競争は難しく、商品やサービスの差別化が必要であった。
・営業時間が、早朝から夜遅くまでであったことから、アルバイト従業員のシフト制を敷いて対応していた
・コロナ禍の影響
 →営業時間を大幅に短縮
 →アルバイトの数を16名から8 名に減らしてシフト制を廃止していた。
 →営業時間内は厨房も接客もオペレーションに忙殺される → 仕事がきついことを理由に離職率も高く、常にアルバイトを募集する必要

《A社の特徴》
・問題1のA社の強みと弱みを参照

[令和5年 事例Ⅰ 問題の考察~問題4 設問1~]

第4問(配点40点)
A社とX社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。
(設問1)どのように組織の統合を進めていくべきか。80字以内で助言せよ。
《制約条件等》
・80字以内
・X社の特徴は?
・A社の特徴は?
・X社とA社との違いは?または同じ点は?
*文字数制限以外は第3問と同じ
 ここでは、第3問で調査した内容をそのまま流用し、考察します。

[令和5年 事例Ⅰ 問題の考察~問題4 設問2~]

第4問(配点40点)
(設問2)今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から100字以内で助言せよ。
《制約条件等》
・100字以内
・A社とX社経営統合した会社の特徴は?
・経営統合後のコーゼーションの設定
┣社会環境の動向
┣顧客の動向
┗競合他社の動向
・経営戦略、事業戦略(競争戦略、成長戦略)の策定
 ここでは、今後A社はどのような事業を展開していくべきなのか、競争戦略や成長戦略の観点から考える問題です。競争戦略は、事業戦略を指し、成長戦略は、経営戦略を指しているモノだと思われます。ここでは、第4問 設問1と与件文の⑦⑧の該当箇所を元に、将来展開可能で有益な事業を、社会、顧客、競合他者の状況と考察から、経営戦略、事業戦略を考えます。なお、⑦は今までの作業で既に抽出済みの箇所なので、ここには列記しません。

・地域の食べ歩きを目的とした外国人観光客や若者が増え始めた。
・SNSの口コミやグルメアプリを頼りに、公共交通機関を利用する来訪者が目立つようになった。
・X社を買収後の経営統合にともなって、不安になったX社の正社員やアルバイトから退職に関わる相談が出てきている。

[あとがき]

 抽出していて、いろいろ迷う点が多々ありましたが、以上で与件文と問題の考察を終了します。自由に書ければいいのですが、それができないのは大変の一言です。
 明日できれば、解答をしますが、出かける用事があるので、時間がとれない場合は、明後日になるかもしれません。

 では、また!

コメント