《復習》令和5年 中小企業診断士試験 二次試験 事例Ⅲ [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは!
 EVE2です。

 それでは、本日な、採点前は自信がなかった、令和5年 中小企業診断士試験 二次試験 事例Ⅲについて復習をします。それでは、早速、第1問から見ていきましょう!

[令和5年 事例Ⅲ 問題1]

第1問(配点10点)  C社の生産面の強みを2つ40字以内で述べよ。
《私の解答》
1)経営者は高級ホテルの料理人を経験し、質の高い料理、サービスを提供できる資質がある
2)材料の調達や在庫管理の簡素化により他社と比較しコスト競争力がある。
《ChatGPTの解答》
・熟練した技術を持つ従業員が多い。
・高い品質管理体制による安定した製品供給。

《Geminiの解答》
・高級ホテル料理長経験の社長による高品質な調理技術。
・販売先料理長の要望に合わせた多品種少量生産への対応力。
《Copilotの解答》
・高級ホテルで鍛えた料理技術・信頼性
・多品種少量生産の柔軟な体制
 第1問では、生産面の強みについて聞かれています。強みなので、内在的な強みと考えた方がよいでしょう。そんな内在的な強みとして、私は経営者の高級料理人としての経験やコストの競争力を上げました。この問題の面白いところは、普通の問題と違って、主題となる企業の強みがあまり記述されていません。私の解答に、高品質という言葉を使っていますが、経営者が高級料理店の料理人を経験しているので、その資質があると言うレベルで書いています。高品質な料理という記述がないので、仕方がありません。1)については、AIも異論はないようですが、2)はすべてのAIは多品種少量生産、またはそれに類似した内容を書いています。ただ、この解答具体性に欠けると思いませんか?多品種少量生産は強みとなる場合もありますが、在庫などの側面から見たら、欠点となる場合もあります。AIは不満なようですが、私は、コストを強く推します。AIがこの部分を推さなかったのは、多分在庫管理に課題があるからだと思います。

[令和5年 事例Ⅲ 問題2]

第2問(配点20点)
 C社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した2020年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100字以内で述べよ。
《私の解答》
受注量が最も多い総菜の製造工程は手作業で進められ、発注はパートリーダーの経験に頼っている発注作業、在庫管理は入出庫記録がないなどの部分をシステム化することにより余裕のある生産体制を作る対応策が必要
《ChatGPTの解答》
コロナ禍で減少した受注量に対応するため、工場の稼働を効率化し、柔軟な勤務体制を整備すべきです。また、高齢のパート従業員の退職を補うため、技能継承と新規雇用を進め、業務の負担軽減を図る必要があります。
《Geminiの解答》
多能工化による柔軟な人員配置と、高齢パート従業員の経験を活かした作業標準の作成が急務。また、調理工程の自動化と発注・在庫管理のシステム化で効率化を図る。
《Copilotの解答》
総菜工程は手作業、発注・在庫管理が経験依存で不正確。各工程の記録自動化・システム導入により管理精度を向上させ、生産体制の安定化を図る。
 生産面では、多くの問題を抱えているため、その問題を解消する方向で解答を書きました。
 私の解答と比較して注目した解答は、Geminiの解答で、多能工を使った柔軟な人員配置の記述です。これは、解答を書くとき考えたことがない方向性だったので、新鮮に感じました。
 私の解答とAIの解答を比較して気になった私の解答は、問題点を指摘しその問題点を解消する方法をその後で書いています。AIからは特に指摘はされていないのですが、問題点として、「1)高齢のパート従業員も退職」「2)最近の増加する受注量の対応に苦慮している」という問題点が既に書かれているので、同問題点を解消する内容で解答した方が良かったかなって感じています。

[令和5年 事例Ⅲ 問題3]

第3問(配点20点)
 C社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120字以内で述べよ。
《私の解答》
客のすそ野を増やすことによる大量仕入れによる仕入れ価格の低減、そしてシステムを導入することにより作業効率を上げ、無駄、無理、ムラを減らすのと同時に、冗長的な作業を減らし効率化することにより、原価を下げることにより収益性を向上させる。
《ChatGPTの解答》
材料価格高騰への対応として、仕入れ先の見直しや長期契約によるコスト削減を試みるとともに、製品の価格改定や付加価値向上を図るべきです。また、製造プロセスの効率化によって利益率を改善することも重要です。
《Geminiの解答》
高付加価値製品の強みを活かし、高級食材の使用や独自メニュー開発で高価格帯を維持する。また、X社との共同開発で量産化を図り、スケールメリットによる原価低減も行う。
《Copilotの解答》
材料高騰対策として、主要原料の大量一括仕入れでコスト削減と、工程のデジタル化で無駄排除し、原価低減・収益改善を実現すべきである。
 この問題、与件文に記述されていない内容を問題に持ってくる形式の問題です。実はこんな形式の問題多くはないのですが、何回か出題されています。その中で、私を含めて、AIの解答等は、生産面、仕入面で原価を下げる努力をした上で、品質の高い製品を提供することを解答としています。多分、今後も出題された場合も、同様な内容で書くと思います。

[令和5年 事例Ⅲ 問題4]

第4問(配点20点)
 C社社長は受注量が低迷した数年前から、既存の販売先との関係を一層密接にするとともに、他のホテルや旅館への販路拡大を図るため、自社企画製品の製造販売を実現したいと思っていた。また、食品スーパーX社との新規事業でも総菜の商品企画が必要となっている。創業から受託品の製造に特化してきたC社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか、120字以内で述べよ。
《私の解答》
 プライスラインを考慮した季節性があり特色ある地元食材を使った和食や洋食のメニューを開発し、そのメニューを新規ホテルや温泉リゾートへ多品種少量生産し、多数の顧客に売り込むのと同時に、スーパーXでお弁当という形で製品化し販売する。
《ChatGPTの解答》
C社は製品企画において、既存の取引先との協力を強化し、ニーズに合わせた商品開発を進めるべきです。さらに、新規販路開拓を視野に入れ、柔軟な商品ラインの構築と市場調査を行い、売れ筋商品を企画することが求められます。
《Geminiの解答》
外部人材の知見を活かし、市場調査と販売先料理長のニーズを反映した製品を企画開発する。試作品の評価を重ね、X社との連携で量産体制を構築し、販路を拡大する。
《Copilotの解答》
既存受託製造のノウハウと外部人材を活かし、試作・市場検証を重ね、地元食材を活用した特色製品を企画。両販路向けにスモールロット生産体制を整備し販路拡大を推進する。
このような問題が出題された場合、エンドユーザー向けの製品提供を考えるのですが、与件文にはそのような記述は全くないので、今回は、季節性があり、地元食材を使った製品を多品種少量生産で、多くのチャンネルを通して販売することをしました。
 私の解答で、いきなり、プライスラインという用語を用いてますが、今回多チャンネルで多くのお客さまに多品種のものを販売しようというところを、与件文から読み取れたので、勉強した知識をここで活用してみました。唐突ではありますが、違和感はなかったと思います。
 なお、点数は悪くはなかったのですが、「創業から受託品の製造に特化してきたC社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか」と記述があったので、課題を認識した上で、企画開発を進めるプロセスを書くべきだとGemini、Copilotの解答から感じています。事例I、Ⅱのどちらか忘れましたが、似たような問題がありましたね?気をつけます。

[令和5年 事例Ⅲ 問題5

第5問(配点30点)
 食品スーパーX社と共同で行っている総菜製品の新規事業について、C社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備を導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。このC社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか、140字以内で述べよ。
《私の解答》
システム化されていない部分が多くその部分を自動化するとともにインバウンド客の増加により旅館等の稼働率が高くなるのと同時に従来は既存の顧客のみをターゲットしてきたが今後は新規顧客を新規ビジネスで伸ばそうとしている現状を踏まえ設備投資は妥当である。但し精緻な需要予測は求められる。
《ChatGPTの解答》
C社社長の構想は、長期的な需要増加を見越した正当な判断ですが、増設工事のコストや採用後の人材教育に注意が必要です。生産設備の導入前に、設備の運用効率やメンテナンス体制も考慮し、安定した生産体制を構築する必要があります。
《Geminiの解答》
X社との新規事業は成長が見込め、工場増築と専用設備導入は妥当。ただし、需要変動に備え、既存設備との併用や多能工育成が重要。また、精緻な需要予測と在庫管理で廃棄ロスを抑制する。
《Copilotの解答》
新規事業拡大に伴う工場増築・専用設備導入は生産能力向上で妥当。ただし、需要予測の精緻化、資金調達、採用・教育体制整備など、投資リスクと生産再編の具体策を十分検証すべきである。
 確か、与件文に手がかりがあまりない問題でしたよね?その中でどう書こうか悩んだのですが、課題である、システム化していない部分や、需要が増えると想像されるインバウンド客について記述し、従来の生産体制では対応出来ないという理由を根拠に、新たな工場の増設、新規採用の生産体制の構築の妥当性を求めました。但し、はっきりって、与件文の内容からでは、工場を増設したり、新規社員を採用すると言った思い切った対応が妥当かどうか分からなかったため、精緻な需要予測を求めています。
 私の解答では、設備投資の妥当性の根拠を中心に書いていますが、AIは、どちらかというと、その後の留意点に比重をおいているように感じます。多分次回以降も似たような問題が出題されたら、今回と同様の内容で書きますが、解答字数に余裕があった場合、留意点として、需要予測だけでなく、資金面、採用、教育体制などに配慮をしたいと感じました。

[あとがき]

 事例Ⅲの問題なのですが、知らないと言った業務でもなく、しかも、一般的な知識でまとめました。唯一学んだ内容を利用したのは、プライスラインでしょうか?このような形で点数をいただけるかどうか不明なのですが、具体性をもって、説得力をもった解答が強いと信じているので、今後も学んだ内容を盛り込んでいきたいと思います。

 この問題AIから指摘はないのですが、個人的に反省が多かったような気がします。AIは、高得点をつけてくれていますが、気を引き締めて、今回の反省を次回以降に活かしていきたいと思います。
 では、また!

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