令和4年 中小企業診断士試験 二次試験 事例Ⅲ ~解答~ [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは!
 EVE2です。

 現在開発しているシステムですが、やっと、ログインし、認証システムを経て、管理画面に入ることができました。長かった・・・。すべてのクッキー、セッションを削除することによりこんな事態になるとは・・・。その前に、それが原因で、プログラムがでたらめな動きになるなんて、想像できていませんでした。そのため、時間がかかったのすけれど・・・。クッキー、セッションを削除するプログラムなのですが、なんでこんな事態になったのか、その仕様をきちんと理解できていないので、近日中に調査し、ブログの中でレポートします・・・。疲れた・・・。
 では、本日は、昨日の続きで、令和4年 中小企業診断士試験 二次試験 事例Ⅲの解答をしていきます。ただ、その前に、生産管理は経験したことがなく、知識不足です。そこで、不足している知識を補います。それは、ロットです。

[ロット]

 では、ロットの意味について、ChatGPTに解説をしてもらいましょう!

■製造における「ロット」とは?
★基本的な意味
 「ロット(lot)」とは、
 同じ条件・材料・工程でまとめて製造された製品のひとまとまりのことです。

例)朝9時に、同じ材料・同じ焼き時間・同じ機械で作った100個のクッキー
→ これが 1ロット。

★なぜロットで管理するのか?
❶品質管理のため
 もし何か不良品が見つかった場合、同ロットを回収すれば問題が解決する場合がある。

❷トレーサビリティ(追跡可能性)
 ロット番号があれば、履歴がすぐわかる。

❸在庫管理の効率化
 ロットごとに在庫を管理することで、先に作ったロットから出荷(FIFO管理)しやすい。

★ロット番号(Lot No.)とは?
 各ロットには一意の番号(ロット番号)が付けられる。
例)「LOT20250409A」みたいに、製造日+連番みたいなルールで作られる。

■用語まとめ
用語 意味 ロット 同じ条件で製造された製品のひとまとまり ロット番号 そのロットを識別するための番号 ロット管理 ロットごとに品質や在庫を管理すること トレーサビリティ 製品の履歴や流通経路を追えること


 それでは、ロットサイズの変更によりどんなことがおこるのでしょうか?引き続き、ChatGPTに聞いてみました。
■ロットサイズが小さいことによる生産者側のデメリット
❶段取り替え(セットアップ)回数が増える
 製品や工程を切り替えるたびに機械の設定や材料を変える必要がある。
 小さいロットを頻繁に作ると、段取り作業が何度も発生。
→ 段取り時間が増える → 生産効率が落ちる!

❷機械稼働率が下がる
 段取りに時間を取られる → 機械が動いてない時間が増える
→ 生産ラインの「空き時間」が増える

❸コストが増える
 段取り・検査・記録作業などが毎ロット必要になる
→人件費や材料のロスが増える
 小ロットだとスケールメリット(大量生産によるコスト低減)も失われる

❹品質管理の手間が増える
 ロットごとに検査・記録・追跡が必要
 小ロットがたくさんあると、管理作業が煩雑になる

❺在庫管理や保管スペースが非効率になる
 多品種・小ロットで作ると、在庫アイテム数(SKU)が増える
→保管スペースや管理システムに負担

★結果として…
・コスト増加
・生産効率の低下
・管理の複雑化 などの問題が起こります。

■ロットサイズを大きくなった場合
 逆に、ロットサイズを大きくしすぎると「不良の影響が大きくなる」「在庫が過剰になる」といった別のリスクもあるので、現実の工場では「ロットサイズの最適化」が重要です。

 運営管理でロットについて学びましたが、ロットサイズが小さくなることにより、段取り替えなどの手間がかかるということは初めて知りました。では、もう、問題の解答を聞いているのも同然なのですが、複数の業者からロットサイズを小さくするような要望があった場合の対応策はあるのかどうか聞いてみました!

❶段取り時間の短縮(SMED:Single Minute Exchange of Die)  段取り替えにかかる時間を最小化すれば、小ロットでも効率的に対応可能。
 外段取り(機械停止しなくてもできる作業)と内段取り(機械停止中にしかできない作業)を分けて、 外段取りを先に済ませる などの工夫を行う。
*キーワード:「SMED(スミッド)」= 段取りを10分以内に!

❷自動化・柔軟な生産設備の導入
 段取り替えを自動化したり、マルチ対応の設備を使って柔軟に対応。
 CNC機械やIoT・AIを活用して「少量多品種生産」に強い体制にする。

❸生産スケジューリングの最適化
 同じ設備・工程を使う製品をまとめて段取りできるよう、似た製品でまとめて製造順を調整する。
 例:複数業者の小ロットを1日でまとめて生産(いわば「まとめロット」)

❹見込み生産・半製品在庫の活用
 完成品ではなく、途中まで作った状態(中間在庫)で持っておくことで、 顧客の小ロット要求に素早く対応。
 例:共通部品だけ作っておいて、最終工程だけ注文後に仕上げる。

❺価格交渉・契約見直し(コスト転嫁)
 小ロット要求が明確にコストアップ要因になる場合は、
 その分を価格や納期に反映させる交渉を行う。
 「小ロットに対応する代わりに納期を少し長くする」など条件の見直し提案もあり。

❻5Sや標準化による作業の効率化
 小ロットであっても現場が混乱しないように、 作業手順や準備物などを徹底的に標準化・見える化しておく。
 「誰でも同じように素早く段取りできる」体制づくり。

■まとめ:対応の方向性は大きく2つ!
方向性 内容 効率を上げて吸収する 段取り短縮・自動化・在庫戦略・スケジューリングなど コストを転嫁・共有する 単価交渉・条件見直し・納期調整など

外段取り、内段取りという用語は運営管理でてきましたね?Studyingの講師曰く、ロットに関する問題は頻繁に出題されるそうです。この機会に、ロットという用語の意味だけでなく、ロットが小さくなったり、大きくなった場合の対応策なども覚えておいた方がよさそうです。

[中小企業診断士試験 令和4年 事例Ⅲ 解答]

 では、知識を補充したところで、問題を解いていきましょう!

第I問(配点20点)
 2020年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C社の販売面、生産面の謀題を80字以内で述べよ。
《解答》
販売面では、エンドユーザーとの取引がなく、しかも卸業者2社とチャンネルが狭く卸売業者の業績に左右される。生産面では、プレス加工技術を習熟する技術者の高齢化に加えて、加工品が変わるとその段取り作業に多くの時間がとられ生産進捗に影響がある。


《コメント》
販売に関しては、「卸売企業2社を販売先」という記述しかなかったので、その1フレーズから解釈を広げました。生産の方は、問題点が多かったのですが、生産進捗に影響がある部分をメインに解答をまとめました。



第2問(配点20点)
 C社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引合いから量産製品初回納品まで長期化することがある。しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化している。C社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を120字以内で述べよ。
《解答》
金型設計において、発注元からの設計変更、仕様変更があり、それにより設計期が間伸びるといった課題がある。その課題解決のため、現在、2次元CADを使用しているが、3次元CADを導入し、顧客と意識の齟齬をなくし、設計変更、仕様変更の頻度を減らす。


《コメント》
新規受注という記述がなく解答に悩んだが、デザイン図を発注元から受け取るという行為は、多分新規受注に該当すると判断し、同部分の課題をフォーカスし、その解決策を解答とした。



第3問(配点20点)
 C社の販売先である業務用食器付器卸売企業からの発注ロットサイズが減少している。また、検討しているホームセンターX杜の新規取引でも、l回の発注ロットサイズはさらに小ロットになる。このような顧客企業の発注方法の変化に対応すべきC社の生産面の対応策を120字以内で述べよ。
《解答》
生産スケジュールを最適化し、似た製品でまとめて製造をするなどして段取り数を極力減らす。加えて外段取りと内段取りに明確に分け、外段取りの製品を先に済ませてしまうなど、少量多品種に強い生産体制を作り効率的に生産しゼロ段取りを実現する。

《コメント》
この問題ほぼカンニングです。次回以降、ロットに関する問題を解く場合は、カンニングすることなく、解答したいと思います。


第4問(配点20点)
 C社社長は、ホームセンターX社との新規取引を契機として、生産業務の情報の交換と共有についてデジタル化を進め、生産業務のスピードアップを図りたいと考えている。C社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進めるべきか、120字以内で述べよ。
《解答》
紙ベースで行っている情報共有は、デジタルに置き換え、可能ならSCMシステムを導入し、X社との間で、生産予測、在庫情報など生産管理に必要な情報を共有、見える化する。社内では、システム導入に伴い、社内研修を充実し、ITリテラシーの向上を図る。


《コメント》
SCMという言葉がいきなり、でてきましたが、与件文の最後の方のX社の確定納品情報のやりとりの部分に、SCMを導入すれば、楽になるかなって感じたので、利用させてもらいました。ITリテラシーについては、言葉が出てきませんでしたね・・・。それについては、調べて使用させていただいています。もっと、語彙を豊富にしないといけませんね?


第5問(配点20点)
 C社社長が積極的に取り組みたいと考えているホームセンターX社との新規取引に応えることは、C社の今後の戦略にどのような可能性を持つのか、中小企業診断士として100字以内で助言せよ。
《解答》
成長著しいアウトドア業界へ参入することによりあらたな市場を開拓できるのと同時に市場が成熟期に向かう過程においてブランドの差別化をしなくていけなくなった時点でより高価格帯の製品を製造できる可能性がある。

《コメント》
ここでは、企業経営理論の製品の導入期から成熟期のプロセスを考慮し、記述させていただきました。それと、C社社長が、高価格の製品の拡大を望んでいるという点にも着目しました。


[あとがき]

 解答しただけなのに、かなりの時間を要しました。原因は、知識不足です。特に事例Ⅲは、私の苦手の運営管理の分野からの出題が多いので、苦労しそうです。多くの与件文を解答することによっり、苦手な部分を克服していきたいです。

 では、また!

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