令和元年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅰ ~総評~ [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは
 EVE2です。

 朝、5:00には起きているのですが、中小企業診断士の勉強、システム開発ともなかなか波に乗れません。とりあえず、眠いんですよね???試験前ちょっと、無理をした上に、試験を終えて緊張の糸が切れたのかもしれません。  その点については、これからねじを巻いて、以前の活動レベルを取り戻すとし、本日のブログは、2025年6月9日書きかけの令和元年事例Ⅰの総評をまとめて、令和元年事例Ⅰをクローズしたいと思います。

[令和元年 事例Ⅰ 問題1]

 A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。
《私の解答》
自社製品が売れておらず、かつ、減価償却も済み補修用性能部品の保有期間を過ぎている機械の部品であっても客から依頼されれば個別に対応していた膨大な数の部品が在庫となって収益を圧迫していたため。
《ChatGPTの総評》
与件の事実を正しく拾えているが、「最大の理由」が部品在庫に偏っており、設問の本質である売上減少と費用増大の二重苦を同時に示せていない。
[修正のポイント]
・「最大の理由」を1本化して簡潔に述べる(枝葉の詳細は省く)。
・売上減少(主力製品需要減)+費用増大(保有期限切れ部品対応)をセットで記述。
・因果関係を「需要減→メンテ収益不足+在庫負担増」と流れで書く。
《Geminiの総評》
与件文の事実を羅列しているだけで、なぜメンテナンス事業が成功しなかったのかという本質的な理由に踏み込めていません。与件文をもう一度読み返すと、「メンテナンスを事業化することに取り組んだ。しかし、それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大という二重苦を生み出すことになってしまった」とあります。この文脈から、メンテナンス事業そのものが収益を上げる構造になっていなかったことがわかります。
[修正のポイント]
・「ビジネスとして成功しなかった」ことの原因を特定する。
・与件文にある「売上減少と費用増大という二重苦」の直接的な原因を探る。
《Copilotの総評》
事実の把握は正確で、在庫問題と収益圧迫の因果関係を明示しています。ただし、設問が問うているのは「最大の理由」であり、メンテナンス事業そのものが「ビジネスとして成立しなかった」根本原因に焦点を当てる必要があります。
[修正のポイント]
・「売上減少+費用増大」の構造を明示
・「事業化が成立しない」理由を収益構造から説明

[令和元年 事例Ⅰ 問題2]

 A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。
《私の解答》
高コスト体質のA社の企業風土とは、①業界分析ができておらず見通しが甘い。②高収益を上げていた時の商習慣が抜けなかった。③限度を超えた顧客の本位のビジネス体制。④地元住民を雇っており仲間意識が強かった。
《ChatGPTの総評》
企業風土に関する要素は多く拾えているが、箇条書きで焦点が分散し、抽象的な「企業風土像」が弱い。推測的表現も混ざっており減点リスクがある。
[修正のポイント]
・企業風土は上位概念でまとめる(例:「成功体験に依存し、採算度外視で顧客に迎合する保守的体質」)。
・詳細事例は括弧内や短い補足に留める。
・与件から直接引ける根拠語を中心に使い、推測的な要素(業界分析不足など)は控える。
《Geminiの総評》
「企業風土」とは、企業に共通する価値観や行動様式を指します。解答は単なる箇条書きで、与件文から読み取れる複数の事実を並べているだけです。特に「業界分析ができておらず見通しが甘い」は風土というよりは経営判断の問題であり、設問の意図とずれています。
[修正のポイント]
・「企業風土」という設問のキーワードに沿って回答する。
・「高コスト体質」と「企業風土」の因果関係を明確にする。
《Copilotの総評》
事実の把握は正確で、在庫問題と収益圧迫の因果関係を明示しています。ただし、設問が問うているのは「最大の理由」であり、メンテナンス事業そのものが「ビジネスとして成立しなかった」根本原因に焦点を当てる必要があります。
[修正のポイント]
・文化→体質→コストという因果を明確に
・文章としての流れを意識

[令和元年 事例Ⅰ 問題3]

 A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。
《私の解答》
乾燥設備がないが乾燥させたいと考えているモノがある顧客が、乾燥設備を保有してるA社に、自分の希望を叶えてもらうというサービスを利用することにより、A社は、顧客のニーズを探り当てた。
《ChatGPTの総評》
サービスの仕組み説明は的確だが、設問が求める「成功の背景にあった要因」よりも「結果」に寄っており、背景要因の抽象化が弱い。
[修正のポイント]
・成功の背景=「潜在ニーズの顕在化」や「新市場との接点獲得」といった抽象化表現を用いる。
・因果関係を明確化(試験乾燥提供→顧客の具体ニーズ把握→市場開拓成功)。
・仕組みの説明は最小限にし、背景要因を中心に書く。
《Geminiの総評》
「試験乾燥サービス」の仕組みを説明しているだけで、「成功の背景にある要因」が明確ではありません。なぜ、このサービスが成功したのかという**「なぜ?」**の部分が抜けています。
[修正のポイント]
・「成功の背景」を掘り下げる。
・与件文のキーワードを活用する
《Copilotの総評》
顧客ニーズの把握という本質は捉えています。ただし、やや説明的で、HPの「機能的な転換」や「双方向性の活用」といった戦略的視点が弱い印象です。
[修正のポイント]
・「宣伝」から「市場探索」への機能転換
・顧客とのインタラクションを強調

[令和元年 事例Ⅰ 問題4

 新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。
《私の解答》
A社営業社員が新事業に積極的になった要因は①古い営業体制の象徴であった2代目社長の勇退、②自社のコアコンピタンスの明確化、③本格的なコストカットを行うことにより事業が伸張するというイメージができたため。
《ChatGPTの総評》
与件要素を多く拾えているが、要因が並列列挙で、事業領域明確化と意欲向上の因果が弱く、焦点がぼやける。
[修正のポイント]
・「事業領域明確化→方向性・将来性共有→成果が見込める活動として意欲向上」という一本の因果にまとめる。
・他の要素(社長交代、コストカット)は補助的に配置し、主因を際立たせる。
・「積極的に取り組むようになった」理由を直接的に説明する表現を使う。
《Geminiの総評》
これも箇条書きになっており、論理的なつながりが弱いです。特に「事業が伸張するというイメージ」という表現は曖昧です。なぜ、事業領域が明確になったことが、営業社員の積極性に繋がったのかという因果関係を明確にすることが重要です。
[修正のポイント]
・「事業領域の明確化」と「営業社員の積極性」の因果関係を説明する。
・与件文の別の情報を組み合わせる。
《Copilotの総評》
要因を3点に分けて明示しており、構造的な理解が感じられます。ただし、営業社員の「意識変化」や「動機づけ」にもう少し踏み込むと、より人間的な説得力が増します。
[修正のポイント]
・組織変化→方針明確化→動機づけの流れ
・「報酬制度」などの制度的要素も加味

[令和元年 事例Ⅰ 問題5

 A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟考した上で見送ることとした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。
《私の解答》
新ビジネスの創出、コストカットを行うことにより、会社としてうまく回るようになっている現状において、新たな改革をする必要性と、新たな改革をした場合のリスクを天秤にかけ、組織再編を見送った。
《ChatGPTの総評》
現状安定と改革リスクの天秤という視点は正しいが、表現が主観的であり、与件根拠の「業績回復基調」「現体制の有効性」「変革リスク」が弱い。
[修正のポイント]
・主観的な「うまく回る」ではなく、「現体制で業績回復基調にあり再編の必要性が低い」と事実で述べる。
・「組織再編」を明示して改革内容を特定する。
・「変革による混乱リスクが大きい」というリスク要素も必ず入れる。
《Geminiの総評》
これも箇条書きになっており、論理的なつながりが弱いです。特に「事業が伸張するというイメージ」という表現は曖昧です。なぜ、事業領域が明確になったことが、営業社員の積極性に繋がったのかという因果関係を明確にすることが重要です。
[修正のポイント]
・「事業領域の明確化」と「営業社員の積極性」の因果関係を説明する。
・与件文の別の情報を組み合わせる。
《Copilotの総評》
要因を3点に分けて明示しており、構造的な理解が感じられます。ただし、営業社員の「意識変化」や「動機づけ」にもう少し踏み込むと、より人間的な説得力が増します。
[修正のポイント]
・組織変化→方針明確化→動機づけの流れ
・「報酬制度」などの制度的要素も加味

[あとがき]

 以前、書いたブログの日付を見てびっくり・・・。最後にこのブログを更新してから、既に2ヶ月経っていました。システム開発を止めて、中小企業診断士の勉強に集中したのが、7月だったので、そのぐらいまでブログを更新しているつもりでした。今から振り替えると、想像以上に、中小企業診断士の勉強に日々の生活が引きずられていたことが分かりました。  そんな感想をもって、久しぶりに事例問題を、各AIで評価したのですが、以前より厳しくなっているようです。以前は、比較的点数が高かったですが、今やれば、以前のような点数はもらえないかもしれません。本番のことを考えれば、そちらの方が良いのですが・・・?多分、2ヶ月ぐらいの間にAIも進化したのでしょう?私も進化をしなければいけません。  今後の予定ですが、ブログは、事例Ⅳを中心に更新をしていきます。どんなブログになるのか、現在ノー・アイディアなのですが、点数に結びつく形でブログが更新できたらと思います。  現在考えているブログの更新スケジュールは、月~水曜日が、中小企業診断士事例Ⅳの内容を書き、木~土曜日まではシステム開発。そして、最終日にセキュリティに関してブログが書けたらと考えています。  事例問題をブログにわざわざする必要はないのですが、ブログって書き始めると、毎日更新しなければいけないと義務感が出てきます。そのため、強制的に勉強したい科目があった場合、ブログにまとめるのが非常に最適です。  なお、経済学の統計問題ですが、あまり、役にたたなかったですね?そのため、統計学については、今後更新はしない予定です。  では、また!!!

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