令和5年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 第3問 設問1(3)解答1 [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは
 EVE2です。

 経営コンサルティングの倒産件数が現在急増しているそうです。理由は、コンサルティング外の収入で会社を支えていた会社がその収入源を、ある事件をきっかけに奪われたこと・・・。奪われたと表現していますが、もう二度と同じようなことがないように、国が規制したということなのですが、それに対して、Xできつめのコメントをさせていただきました。記事の中でも、「他人のコンサルティングしている場合ではないでしょ?」っていう記述はありましたが・・・。
 このブログを見ていただければ分かりますが、現在起業しようとしています。そのための知識として中小企業診断士の勉強をしているのですが、まだ知識として足りなく、かつ、確かなものではありません。そのため、商工会議所にビジネスプランの相談にいきました。ただ、そこでは、適切なアドバイスではなく、個人的にけなされて終わりました。・・・。資料だったらまだわかるんだけれどね・・・?本来なら、だめならどこがだめで、どこをどうすればいいのかを、コンサルティングするのが彼らの仕事だと思っていたのですが、それは全くありませんでした。それどころか、初対面で、全く知らない人間の人格を攻撃してくるのです。その時の経験が、昨日のXのコメントにつながっています。別のところで稼いでいるのではなく、本来の業務で稼げっていうことです。
 確かに、相談した当時、足りない部分が多々あり、諦めるなら今だと思われたのかもしれませんが、はっきりいって、かなりひどいシステムをたくさん見てきているので、そのシステムより、すばらしく、ハイセキュリティのものを現在は作る自信があります。そんな人間に対する人格攻撃です。まっ、もう、二度と商工会議所に相談にいくことはないでしょう!  そのシステムと比較してというわけではないのですが、自分を信じて自立してこれから頑張っていきたいと思います。
 では、先週の続きで、本日は、令和5年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 設問3 設問1(3)からです。まず、この問題を解答する前に、問題を再度見ます。

[令和5年 中小企業診断士試験 二次試験 事例Ⅳ 設問3 設問1(3)]

 第3 問(配点30 点)
 D社は、研究開発を行ってきた男性向けアンチエイジング製品の生産に関わる設備投資を行うか否かについて検討している。
 以下の資料に基づいて各設問に答えよ。解答に当たっては、計算途中では端数処理は行わず、解答の最終段階で万円未満を四捨五入すること。また、計算結果がマイナスの場合は、△を数値の前に付けること。

 〔資料〕
1.新製品の製造・販売に関するデータ
 現在の男性向けアンチエイジング市場の状況から、新製品の販売価格は1万円であり、初年度年間販売量は、0.7の確率で10,000個、0.3 の確率で5,000個の販売が予想される。また、同製品に対する需要は5年間を見込み、2年度から5年度の年間販売量は、初年度の実績販売量と同数とする。
 単位当たり変動費は0.4 万円であり、毎年度の現金支出を伴う年間固定費は2,200万円と予想される。減価償却費については、次の「2.設備投資に関するデータ」に基づいて計算する。
 初年度年間販売量ごとの正味運転資本の残高は、次のように推移すると予測している。運転資本は、5 年度末に全額回収するため、5 年度末の残高は「なし」となっている。なお、初年度期首における正味運転資本はない。

2.設備投資に関するデータ
 設備投資額は11,000万円であり、初年度期首に支出される。減価償却は、耐用年数5 年で、残存価額をゼロとする定額法による。また、5 年度末の処分価額は取得原価の10%である。

3.法人税等、キャッシュフロー、割引率に関するデータ
 法人税等の税率は30%であり、D社は将来にわたって黒字を確保することが見込まれている。なお、初期投資以外のキャッシュフローは年度末に生じるものとする。
 本プロジェクトでは、最低要求収益率は8 %と想定し、これを割引率とする。利子率8%の複利現価係数と年金現価係数は次のとおりであり、割引計算にはこの係数を適用する。

(設問1 )
 年間販売量が(1)10,000個の場合と、(2)5,000個の場合の正味現在価値を求めよ。(1)については、計算過程も示すこと。そのうえで、(3)当該設備投資の正味現在価値の期待値を計算し、投資の可否について、カッコ内の「ある」か「ない」に〇を付して答えよ。

[問題の考察]

 では、次に以下の流れで問題を考察していきましょう!

  1. 問題の制限事項の特定
  2. 記憶があいまいな単語を抜き出す
  3. 単語の意味を正確に理解する
  4. 問題の意味を正確に理解する
  5. 解答の型を知り、型にのっとり以下の作業を進める
  6. Ⅰ論点の特定
    Ⅱ該当数値の抽出
    Ⅲ手法の特徴を理解→メリット、デメリットを理解する
    Ⅳ与件文と問題から妥当性を評価する(与件文とリンクし解答)
    Ⅴ望ましい処理の案出
    Ⅵ論点を解答として記述する
    正味現在価値を求める
    各期待値を求める。
    投資の可否を判断する

[問題の制限事項の特定]

 制限事項を抽出するというか、文章が短いので、求めるべき点を列記します。

  1. 当該設備投資の正味現在価値を計算
  2. 正味現在価値の期待値を計算
  3. カッコ内の「ある」か「ない」に〇を付して答えよ

 ここでは、求めるべきものは、正味現在価値とその期待値です。但し、正味現在価値は、2025年9月12日に求めているので、それを利用することにします。

[記憶があいまいな単語を抜き出す・単語の意味を正確に理解する]

 特に単語的にはないのですが、期待値って何だと思います?期待値という言葉は理解できるのですが、この問題にあてはめた場合の期待値が意味不明です。文章を再度読み返すと、以下の記述が目に留まります。

 現在の男性向けアンチエイジング市場の状況から、新製品の販売価格は1万円であり、0.7の確率で10,000個、0.3 の確率で5,000個の販売が予想される。また、同製品に対する需要は5年間を見込み、2年度から5年度の年間販売量は、初年度の実績販売量と同数とする。

[問題の意味を正確に理解する>Ⅰ論点の特定]

 以上の文章から、期待値とは、10,000個は0.7、5,000個は0.3の確率で売れたらいいな~って読めますよね?問題は、それを期待値といい、それを求めて投資するのかしないのか判断しろと言っているようです。

[問題の意味を正確に理解する>Ⅱ該当数値の抽出]

 数値的には、以下の通りとなります。正味現在価値は、2025年9月12日に求めた結果を利用しています。

  1. 10,000個を販売した場合の正味現在価値 → 2,526万円
  2. 5,000個を販売した場合の正味現在価値 → △7,409万円
  3. 新製品の販売10,000個販売する確率 → 0.7
  4. 新製品の販売5,000個販売する確率 → 0.3

[あとがき]

 今回の問題も、その計算結果に基づき、投資するかどうか判断するだけの問題のため、以下の部分は省略して問題ないようです。

  1. Ⅲ手法の特徴を理解→メリット、デメリットを理解する
  2. Ⅳ与件文と問題から妥当性を評価する(与件文とリンクし解答)
  3. Ⅴ望ましい処理の案出

 明日は、正味現在価値は既に求めているので、その正味現在価値から期待値を求め、投資の可否を判断していきたいと思います。

  1. 正味現在価値を求める
  2. 各期待値を求める。
  3. 投資の可否を判断する

 では、また!

■経営コンサルの「倒産ラッシュ」を笑うな
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2506/13/news054.html

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