令和5年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 第3問 設問1 分析4 [中小企業診断士2次試験]

 こんにちは
 EVE2です。

 本日は、比較的すっきり起きることができました。いつもなら、暑いから体がほてるためエアコンの温度を下げる、寒くなったから温度を上げるなんて作業を一晩のうちに何回か繰り返しているため、寝た気にならかったのですが、今朝は、1度起きただけで済みました。
 対策として、エアコンを温度高めに設定し、扇風機で足元を冷やすようにしてからは、数日間は夜中起きることなく寝ることができたのですが、それも2~3日のことでした。やはり、今朝みたいに、気温が下がらないとダメなようです。温度が下がること以外に人的に何かできる方法ないですかね???

 では、本日は、昨日間違った解答をした方法を、正しいな方法で考えてみたいと思います。

[正解のやり方の考察]

 昨日解法を見て、そうかって一瞬納得したのですが、本当に瞬間でした。今回の問題、損益計算書貸借対照表といった財務諸表はすべてそろっています。にも関わらず、正しい解法は、固定費用可変費用などを使用した方法です。中小企業診断士で財務・会計を勉強して、最初に覚えたキャッシュフローを求め式は以下の式です。

 キャッシュフロー = 営業利益 × (1 - 実効税率) + 減価償却費 - 運転資本の増加額 - 投資額

 ほかのやり方と言ったら、以下の方法です。

 キャッシュフロー = 税引後純資産 + 減価償却費

そんな思考回路の人間からすると、以上の提案はかなり違和感を感じます。そのため、Geminiに固定費、変動費を使用して利益を求める方法をなぜ採用しているのか聞いてみました。

 ご提示の財務諸表は、正味現在価値(NPV)を計算するための**「材料」**として使用しますが、そのプロセスは、損益計算書を上から順番に計算していくのとは異なります。

■結論
 この問題における正味現在価値を求める際には、損益計算書や貸借対照表のデータも、キャッシュフローを計算するために含めて考える必要があります。
 ただし、ご提示の会計上の利益計算の流れと、NPVで用いるキャッシュフローの計算は異なる点に注意が必要です。

■正しい考え方  正味現在価値法で重要なのは、**実際に現金が増減する「キャッシュフロー」**です。
 売上から費用を引く: 新製品の売上高から、変動費や現金支出を伴う固定費を引いて、事業の利益を計算します。
 減価償却費の節税効果を考慮する: 減価償却費は現金支出を伴わない費用です。しかし、税金を計算する上では費用として認められるため、その分だけ税金が安くなります。この**「節税効果」をキャッシュフローに加算**します。

運転資本の増減を考慮する: 貸借対照表から読み取れる**「運転資本」の増減**も、キャッシュフローの増減として含めます。運転資本が増加すればキャッシュフローはマイナス、減少すればプラスになります。

 初期投資と処分価額を考慮する: 最初に支払う初期投資額と、最後に受け取る処分価額も重要なキャッシュフローです。
 このように、財務諸表の各項目(売上高、変動費、固定費、減価償却費、運転資本など)は、NPVを計算するための「キャッシュフロー」を算出するために利用されます。

 提示の損益計算書は過去の実績データですが、このデータに示された原価構造(変動費と固定費の割合など)が、新しい設備投資でも同様に適用されるという前提で、NPVを計算することになります。

 っだそうです。まっ、問題文中にある与件文に相当する文章がそんな感じで書いていますからね・・・。おすすめられると、固定費、変動費から営業利益を求める方法として、以下の公式を思い浮かびます。

 売上高 = 固定費 + 変動費 + 営業利益

[問題を整理する]

 この問題を最終的に求めるものは、税引後利益から正味現在価値を求めるのですが、その税引後利益を求めるために、以下の観点から求める必要があります。

  1. 各年度のキャッシュフローの計算
  2. 運転資本のキャッシュフローの計算
  3. 設備投資と処分の額

 いろいろ数値があるなか、この3点に絞るというの素人からすると考えに至りませんでした。
 では、まず、「各年度のキャッシュフローの計算」から見ていきましょう。先に提示した、「売上高 = 固定費 + 変動費 + 営業利益」で営業利益を求めことができるよう、売上高、固定費、変動費を求めていきます。ただ、解答を見ているから知っているのですが、ここに減価償却費を含めなければ、営業利益を求めるとができないそうです。

  1. 売上高=単価×個数=10,000×10,000=100,000,000
  2. 固定費=22,000,000
  3. 変動費=単価×変動比率×個数=10,000×0.4×10,000=40,000,000
  4. 減価償却費=価格÷耐用年数=11,000×5=22,000,000

 以上から営業利益を求めます。

売上高=固定費+変動費+減価償却費+営業利益
100,000,000=22,000,000+40,000,000+22,000,000+営業利益
営業利益=100,000,000-22,000,000-40,000,000-22,000,000=16,000,000

 以上の計算で気を付けなければいけないのは、単位をそろえなければいけません。
 営業利益を求めることができれば、あとは公式に以下の公式に当てはめるだけです。

 キャッシュフロー = 営業利益 × (1 - 実効税率) + 減価償却費 - 運転資本の増加額 - 投資額

 それでは、早速求めていきましょう。

 キャッシュフロー = 16,000,000 × (1 - 0.3) + 22,000,000=33,200,000

 運転資本の増加額に関する記述はないので、ここでは、無視します。投資額については、全体計算の中で減算するので、ここでは省略します。忘れないようにしないといけませんね・・・。

[あとがき]

 (1)のまだ途中ですが、時間が来たので、本日はここまでとします。減価償却費っても売上から減算するというのは、解法の型を知らないと考えに至らないかもしれませんね???
 ただ、本来は、損益計算書、貸借対照表があるのだから、総利益→営業利益→経常利益税引前当期純利益税引後当期純利益という流れの中で、キャッシュフローを求めると考えれば、販売費一般管理費である、減価償却費は、減算しなければならないというのは言われてみればそうかなって思うことができます。
 二次は、とりあえず多くの問題と向き合い、その問題から型を知り、その型を応用できるかということにかかっているようです。

では、また!

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