令和4年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 第3問 設問3 解答[中小企業診断士2次試験,]

 こんにちは
 EVE2です。

 勉強をしていると、問題自体にも疑問を持ちますが、中小企業診断士試験は社会と密接に関係した試験だけあって、日々の出来事にも疑問をもちます。勉強している段階なので、合っているとか間違っているとかと断言できません。ただ、その一方でシステムを作っている人間として、社会とか、経済というものをシステムという観点で非常に興味深く見ています。学生時代は、法律を勉強し、就職してからはシステム関連の仕事をしているため、財務・会計とか経済学・経済政策は勉強するのが非常に苦痛でしたが、近頃は理解が進み面白いと思うようになりました。これは、本当に、進歩だなって感じています。来年も受験しますが、できれば合格し二次に進みたいです。
 では、本日は、令和4年 中小企業診断士 二次試験 事例Ⅳ 第3問 設問3の答え合わせをしていきます。

[答え合わせをする前に]

 既に、答え合わせをしているのですが、その前に言わなくてはいけない点があります。それは、今回も、問題を読み違いをしてしまいました。今、ブログを見返しどの時点で失敗しているのか調べたところ、「与件文に相当する文章を要約する・問題の制限事項の特定」です。解答は、「与件文に相当する文章を要約する・問題の制限事項の特定」でまとめた内容に基づき解答するので、ここで間違っているとそれ以降のプロセスも解答もすべて間違ってしまいます。しかも、その「与件文に相当する文章を要約する・問題の制限事項の特定」って作業の最初の段階なので最悪です。この点については、前回気づき今回もそうなるかもしれないという危険性を感じながらの解答でした。3度目は失敗しないように、改善策を策定し次は解答したいと思います。

[件文に相当する文章を要約する・問題の制限事項の特定]

 今回、明らかに失敗した、「与件文に相当する文章を要約する・問題の制限事項の特定」をこの場でもう一度実施します。

正味現在価値法によっても採否の検討を行う
当初5年間は月間50台を販売
その後(5年以降)は既存工場の収益性に鑑みて、当該拡張分において年間150万円のキャッシュフローが継続的に発生
5年間の販売期間終了後には増加した在庫分がすべて取り崩される。
当該投資案の投資時点における正味現在価値を計算
(a)欄に解答(単位:円)
(b)欄には計算過程
前提条件
毎期のキャッシュフロー(初期投資額は含まない)は期末に一括して発生する
割引率は6%で以下の係数を用いて計算
解答においては小数点以下を四捨五入

[考え方]

 計算式は、以下のようになるようです。文章がきちんと読めても、解答するのは現時点の私の実力では非常に難しいと言わざるを得ません。一番の問題は、[5年以降の年間キャッシュフローの現在価値]です。これを、なんで、プロジェクト開始当初の見積もり、しかも、5年の複利現価係数で求めるのか???

今回プロジェクトの現在正味価値 = [当初5年間のキャッシュフローの現在価値] + [5年以降の年間キャッシュフローの現在価値] + [5年後の在庫の取り崩しによって得られるキャッシュフローの現在価値] - [設備投資額 + 在庫投資額の増加額]

 以上の疑問について、、Copilotは、「150万円の収益は6年目から始まるが、その無限列の価値を「5年目末時点」で一括評価(=25,000,000円)し、それを投資時点に割り引くために 5年の複利現価係数を使う。」ということです。まっ、試験でいきなりこんなことを聞かれたら混乱しますよね?

[解答]

 この問題は、前回の設問と違い、ここで提示されている数字だけでなく、以前に計算した結果も用いて解答します。

当初5年間のキャッシュフローの現在価値
= 年間キャッシュフロー × 年金現価係数(5年)
= 15,660,000 × 4.2124 = 65,966,184(円)
5年以降の年間キャッシュフローの現在価値
= (年間キャッシュフロー ÷ 割引率) × 複利現価係数(5年)
= (1,500,000 ÷ 0,6) × 0.7473 = 18,682,500円
5年後の在庫の取り崩しによって得られるキャッシュフローの現在価値
= 仕入れ価格 × 台数 × 複利現価係数
= 500,000円 × 20台 × 0.7473 = 7,473,000
[設備投資額 + 在庫投資額の増加額]
= 設備投資額 + 在庫投資額の増加額
= 72,000,000 + 20台 × 500,000 = 82,000,000円
 以上の求めた結果を以下の式に当てはめると解答は、以下の通りとなります。
今回プロジェクトの現在正味価値
= [当初5年間のキャッシュフローの現在価値] + [5年以降の年間キャッシュフローの現在価値] + [5年後の在庫の取り崩しによって得られるキャッシュフローの現在価値] - [設備投資額 + 在庫投資額の増加額]
= 15,660,000 × 4.2124 = 65,966,184(円)
5年以降の年間キャッシュフローの現在価値
= (年間キャッシュフロー ÷ 割引率) × 複利現価係数(5年)
= 65,966,184 + 18,682,500 + 7,473,000 - 82,000,000 = 10,121,684

[あとがき]

 この問題、、運転資本の増加額運転資本回収額に加えて、プロジェクト終了後の工場拡張部分の正味現在価値を求めるという全く新しい視点が加わりました。今頭が痛いのは、文章を読んでも、以上の取引の状況が頭に浮かんでこないこと・・・。難しい・・・。

 では、また!

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